藤井聡太王位(竜王・名人・王座・棋聖・棋王・王将=23)が挑戦者の永瀬拓矢九段(32)に連勝した、将棋の伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦7番勝負第3局が29日午前9時からの2日制で、北海道千歳市の新千歳空港国際線旅客ターミナル内にある「ポルトムインターナショナル北海道」で始まった。毎回道内各地を転戦する王位戦の千歳開催は初めて。先手後手はすでに決まっており、今局は永瀬が先手、藤井が後手。お互いに角道を開けて、対局はスタートした。

藤井が後手番で角道を開けたのは、今年3月の王将戦第5局の永瀬戦が初めてだった。いつもなら飛車先の歩を突くが、今回は変化をつけている。

28日に千歳入りする時も変化をつけた。空路かと思いきや、「今日は飛行機ではなく、鉄道でやってまいりました」と前夜祭で参加者を笑わせた。「函館から千歳まで、夏の北海道の景色を存分に楽しむことができました」と話した。

今季の道内は異例の暑さで、水分と塩分の補給が必要。対局中は脳みそを振り絞るため、糖分補給が必要となる。その前に心の「鉄分」を補給して対局に臨んでいる。

持ち時間は各8時間。両日とも昼食休憩は午後0時30分から1時間。午前10時と午後3時におやつが出される。初日は午後6時の段階で手番の棋士が次の一手を封じる「封じ手」を行い、初日を終える。