元財務官僚で信州大特任教授の山口真由氏は8日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演。7日に電撃的に辞任を表明した石破茂首相について「最終的には、詰んで、しょうがなく辞めたんだろうという気がします」とした上で、石破首相の辞任会見でのある発言を持ち出しながら「自民党をちょこちょこ、刺しにいっている」との見方を示した。
石破首相は会見で「日米関税交渉に1つの区切りがついた今こそが、しかるべきタイミングであると考え、後進に道を譲る決断をした」と、辞任理由について語った。一方、山口氏は「最終的には、詰んでしょうがなく辞めたんだろうという気がします」と指摘。「(総裁選前倒しが実現するかは)票読みで、どう頑張っても過半数行っちゃうよねとなった」と、その背景を説明した。
その上で「そこが石破さんの心の中に残っていて、(辞任会見の)最後の方で、ちょこちょこと刺しにいっている」と指摘。「政治とカネについて『最大の心残りだ』と言っているじゃないですか。これはやっぱり、総裁選でも旧安倍派の人たちが高市(早苗)さんを担ぐとなった時に、政治とカネの問題があった(旧安倍派の)人がこうやってやるのかみたいなことがあった。(こうした動きは)党としての基盤を弱くしますよね」と述べた。
また「この(石破首相の)辞め方は、自民党の方としてはギリギリだったかもしれないけれど、この後の総裁選の進め方によっては自民党の基盤を相当痛めつけると思う。支持率も下がるし、国民からしても、コップの中の争い。コップの中のけんかという鈴木宗男さんの言葉がすごく当を得ていると思う」と述べ、「(自民党を)この先の総裁選をどうするんだろうか」と、今後の自民党の流れに懸念を示した。
山口氏は「個人的には、総裁選をやらずに『119番』の林(芳正官房長官)さんにできるのなら、そのほうが傷は浅いんじゃないかと思うくらいですけど」と述べ、総裁選を行うのではなく、石破政権を女房役として支える林氏への「禅譲論」を提案した。
これに、政治ジャーナリスト田崎史郎氏は「そういう考え方は成り立ちますが、選挙で選ばれない総裁は弱いんですよ。選挙で選ばれないと権力が弱くなる」と総裁選の実施の必要性を主張。「できるだけ短い期間でやるべき」と述べ、フルスペックではなく期間の短い簡易型の総裁選にすべきとの認識を示した。

