石破茂首相の退陣表明を受けた自民党総裁選(10月4日投開票)は22日、告示され、届け出順に小林鷹之・元経済安保担当相(50)、茂木敏充前幹事長(69)、林芳正官房長官(64)、高市早苗・前経済安保担当相(64)、小泉進次郎農相(44)の5人が届け出た。 午後から党本部で行われた立会演説会では1人当たり20分の持ち時間で、それそれが今回の総裁選への思いや自身が訴える政策に触れた。その中で高市氏は、自身のことを「奈良、大和(やまと)の女」と、出身地に触れた上で、奈良が誇るシカに言及。「シカのことを気にかけずにはいられない。万葉集にも、シカのことを読んだ歌が載っている」として、奈良時代の歌人、大伴家持の和歌を朗々とした声で詠み上げるひと幕があった。

「連れ合いの、愛するシカのことを呼ぶシカが立って…。(歌に詠まれた景色が)まるで目に浮かぶようではないですか」とした上で「奈良には1300年前からシカがいる」と言及。「そんな奈良のシカを足で蹴り上げるとんでもない人がいる。日本人が大切にしているシカを痛めつける」と、外国人観光客のシカへの対応などをめぐり、物議を醸すような動画が拡散されたことを念頭に述べた。「(日本では)古いものが大切にされているが、日本人の気持ちを踏みにじって喜ぶ人が外国から来るなら、何かをしなければならない」とクギを刺した上で「日本をかけがえのない国にしてきた伝統を守るため、身体を張る」とも語り、政策の1つとして、外国人問題に的確に対応する考えを示した。