東京都の小池百合子知事は17日の定例会見で、古巣の国会で続く連立政権の枠組みや首相指名選挙をめぐる与野党のドタバタ攻防に苦言を呈した。
10日に公明党の連立政権離脱以降、自民党は連立維持に向けて水面下で野党にさまざまな働きかけを行い、野党では首相指名選挙での野党統一候補実現に向けた調整が進んだが、結局、野党との協議も行っていた維新が急転直下で自民との政策協議を始めた。当初「玉木首相」も現実味を帯びていた国民民主党の玉木雄一郎代表は、はしごを外された形になり、玉木氏が、維新に「二枚舌」と発言して物議を醸すなど、混迷劇が続いている。
衆参含め約24年の国会議員経験があり、与野党攻防の舞台裏も見てきた小池氏は、現在国政で繰り広げられている与野党ドタバタ劇という「内向きの議論」や、数合わせの話ばかりが続いている国政の現状などへの感想を問われ、「今、物事が動いている最中だと思うので、詳細はよく分かりません」としつつ、「(自身が)経験豊富というわけではありませんが、だいたい、こういう時の『舞台回し』というのは、だれか主な人がいて、そこである意味仕切るということがある。ですが、今回は(舞台回し役の)姿も見えないし、よく分からないと思う」と苦言交じりに指摘した。
その上で「今、日本は正念場で、これから国際会議など重要な会議がある。そこにバタバタと(首相が)駆けつけるというような形で本当にいいのかなと思ったりもいたします。そういうさまを海外の方に見せるということも、それだけで国益を損じるのではないかと、危惧(きぐ)もいたします」と述べ、石破茂首相に代わる新たな首相が、就任直後にさまざまな国際会議やトランプ米大統領との会談を控えていることに言及。「日本だけではなく世界中が正念場を迎えている。本来、我が国は、よりリードすることもできる力を持っているはずなので、そのような体制ができることを期待しています」と述べた。

