26日にNHK-Eテレで放送された「第75回NHK杯将棋トーナメント」(日曜午前10時30分)の2回戦で、藤井聡太竜王(名人・王位・王座・棋聖・棋王・王将=23)が、過去11回の優勝を誇る羽生善治九段(55)を下した。1回戦シードの藤井は、初戦を白星で飾って2年連続3回目の優勝に好スタートを切った。将棋界トップのタイトル獲得通算99期を誇る、国民栄誉賞棋士とのレジェンド対決を制した。

公式戦での両者の対戦は藤井の14勝3敗。今回は、昨年3月2日放送のNHK杯準決勝以来の公式戦だった。相掛かりの出だしで後手の藤井が難解な中盤、積極的に攻め込み、108手で即詰みに討ち取った。「あまり予想していない展開になって、1度戦いが起こると激しくなりやすい将棋なので、1手1手非常に難しいかなと思って指していました」と振り返った。

直近では、今年10月12日には名古屋市で行われた将棋日本シリーズ(JT杯)の特別対局(非公式戦)で対戦している。本来なら渡辺明JT杯覇者との準決勝が予定されていたが、渡辺が来年3月末まで休場して不戦敗となったため、急きょ組まれた。

この黄金カードは、昨年12月にもエキシビションマッチで行われている。日本将棋連盟と阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)が創立100周年を迎えたことを記念し、甲子園球場の貴賓室で対戦した。この時は羽生が勝っている。最初の激突もやはり非公式戦だった。2017年(平29)春に動画配信サイト「ABEMA」の番組企画「藤井聡太四段 炎の七番勝負」で戦い、当時中学生棋士としてデビューしたばかりの藤井が勝ったことで大きな話題を呼んだ。

今回は、藤井が現役タイトル保持者の貫禄を示して3回戦に進出した。次は関西の新鋭、藤本渚六段と対戦する。