藤井聡太王座(23)が同学年の伊藤匠叡王(23)の挑戦を受けて2勝2敗で迎えた、将棋の第73期王座戦5番勝負最終第5局が28日午前9時から甲府市「常磐ホテル」で行われる。将棋界の今後を占う、今年最大の大一番だ。

午前8時46分、伊藤が先に入室して下座に座った。伊藤から遅れること約3分、藤井が入室。手提げ袋から扇子、デジタル時計、汗ふきシート、ハンカチょを取り出して所定の場所に置いた。午前8時52分、藤井が駒箱を開けてお互いに駒を並べ始めた。

最終局のため、先手後手は改めての振り駒で決める。と金が3枚出て、伊藤が先手、藤井が後手となった。両者は淡々とした表情でこれを見ていた。

決戦前日の27日、両者は現地入りし、対局場の検分をこなした。使用する盤や駒だけでなく、照明の明るさや座布団の座り心地、ホテル側から出される飲み物は何を何本用意するかなどをチェックした。

藤井は「最終局を意識することなく、集中していい将棋を指せるよう、全力を尽くししたい」と語った。対する伊藤は「どういう展開になるか分からない。中、終盤で良い手が指せるよう集中して臨みたい」と話していた。果たしてどちらが勝つのか注目だ。