東京都の小池百合子知事は28日の定例会見で、台湾有事をめぐる高市早苗首相の国会答弁に関する質問を受けて日中関係が悪化していることに関して現状の受け止めを問われたが、明確な言及を避けた。
今月7日の衆院予算委員会で、台湾有事は、集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」になり得ると国会で答弁したことで、中国が自国民への日本への渡航自粛を呼び掛けるなど、強硬的な対応に出始めている。発言から約3週間経過し、好調で推移してきたインバウンドへの影響も指摘される中、中国からの訪問客も多い東京都への影響や、溝が深まっている日中関係の現状を知事としてどう見ているのかという内容の質問が寄せられた。
これに対し小池氏は、事業者やイベントなどへの影響をめぐり「特に今、どういう影響が出ているのか、まだまとめてもおりません」とした上で、「多くの世界からの方々が引き続きお越しいただいている。先日も、サウジアラビアで開催された『TOURISE AWARDS(ツーライズアワード)』という大会で、(東京が)世界一の都市で、観光の目的地であるということで選ばれております」と、強調した。
その上で、「これからも世界中の方々が東京にお越しいただけるよう、いろいろな工夫を重ねていく。これに尽きる」と述べ、中国からの観光客や日中関係の現状については言及しなかった。

