秋篠宮さまが30日、還暦の誕生日を迎えられた。同日には、誕生日に先立って25日に行った記者会見でのお言葉と、今年で結婚35年目を迎えた紀子さまと秋篠宮邸を散策する様子の近影が、宮内庁公式サイトで公開された。
秋篠宮さまはチェック柄のジャケットに、シルバーと赤のストライプのネクタイ姿の還暦写真を公開。薄いグリーンのスーツドレス姿の紀子さまと、笑顔をみせながら邸内を散策する写真もアップされた。会見では「今度、還暦を迎えるわけですけれども、私個人の中では、時間というのは連続しているものと認識していますので、還暦と言われても、干支(かんし)が一巡したんだなということと、そういう年齢になったんだなという感想があるくらいです」とコメントした。
国内外で印象に残った出来事については、戦後80年、気候変動、名誉総裁を務めた大阪・関西万博、コメ価格の高騰、クマ被害などについてあげた。
戦争については「私がまだ子供だった頃、もう50年ぐらい前になりますけれども、その頃は周りに戦争に行ったことがある人とか、それから大人にはなってないけれども、戦争の経験が有る人というのは結構多くいました。ですから、日常の会話の中でも、戦争のことについての話が出ることはありましたし、学校の授業でも、そういう話を聞く機会が比較的多かったと思います。ただ、それから半世紀ぐらいたって、段々とそういう実際に体験した人の話を聞く機会というのは難しくなってきていると思います。特に、記憶に残っている年齢の時に戦争を体験した人は、もうかなり高齢になってきていますので、その点でも、なかなかそういう機会が持てなくなっているんだと思います。ただ、そういう今の時期ではありますけれども、まだ話してくれる人もいますし、そういう人たちから話を聞くだとか、それから関連する展示を見学するとか、また、書籍などから知識を得るなどして、一人一人が平和のことについて考えていくということが大切になっているのではないかと思います」と語った。
さらに、戦後80年を迎えたことについては「この節目の年に当たり、いろいろな展示会ですとか催しが行われ、また報道などでも特集の記事が組まれたりしていました。改めてそれらによって先の大戦へ思いを馳はせ、また今の平和な世の中が継続していることの大切さというものを考えるきっかけになったのではないかと思います。ただ、この一方で、先の大戦のことについては、節目の年だけに思い起こせばいいというものではなくて、これが今年は80年ですけれども、81年であっても、82年であっても、折々に思い起こして、過去に学びながら、二度と同じことを繰り返してはいけないということを、一人一人が確認することが大事なのではないかと考えました。今、日本は平和な状態が続いているわけですけれども、海外に目を向けると、いまだに各地で武力紛争が起こっております。ロシアによるウクライナ侵攻は今も継続していますし、イスラエルとパレスチナの武力紛争は停戦に至ったものの、その合意が守られることが求められております。各地の紛争で市民が犠牲になり続けていることには大変心が痛みます。早期に停戦にこぎ着け、そして、またその合意が守られることを願っています」と、平和への願いを込めた。
皇室では、愛子さまが12月1日に24歳の誕生日を迎えられるほか、皇后さまが同9日、上皇さまが同23日、佳子さまが同29日と、誕生日が続く1カ月となっている。

