れいわ新選組の奥田芙美代(ふみよ)参院議員が16日の参院予算委員会で質問に立ったが、終了後に委員長から「不適切な言辞」と指摘されたフレーズを交えながら、約5分間の持ち時間の多くを主張に使い、ほとんど質問を行わずに終了するひと幕があった。
奥田氏は今年7月の参院選で初当選した。3人の子どもの母親であることを自己紹介しながら、「こういう普通のお母さんが国会議員にならんと。ほったらかしていたら、子どもを守ると言って、子どもを殺す『暴力政治』がそう遠くない将来に来るかもしれないと危機感しかないので、高市総理にもの申しに来ました」と主張。「母親はね、子どもを戦争に行かせるために産んだんじゃないんだよ」と述べ、「政治家って、この国に暮らすすべての子どもたちの命を守るために存在していますよね」「戦争に巻き込ませないと今個々で約束してください。時間がないので、はいか、いいえのみで、10秒以内でお願い致します」と質問。高市早苗首相は「大切な子どもさんの命を守るために、私は闘います」と答えた。
奥田氏は「ありがとうございます」と応じたが、その後は持論の展開に、すべての質問時間を費やした。政府の防衛政策を批判し「真の防衛は子どもへの投資だ。軍事費ではない」と主張。教育政策でも持論を展開した。
また、「主権者のみなさん、女性初の総理だからといって、だまされないでください。だって、だれがなっても自民党」と述べ、自民党の裏金事件に言及。「裏金、泥棒した犯罪者が、8人も閣僚にまぎれこんでいるのが自民党、高市政治です」と指摘し、「市民が生活が苦しいのに、市民にはおこめ券をたった3000円だけ配ってとことん金を出し渋り、アメリカにはけた違いの投資」などと、政府の政策も批判した。
また「野党も野党ですよ」と、矛先を野党に向け、「ここに来て4カ月(国会を)見てきましたが、緊張感がまるでないですよ。与党も野党も仲良し」などと指摘。「飲み会の誘い合いや質疑のほめ合い、議場ではあらがうふりをして、最終最後は市民の暮らしや命を切り捨てる。『売国採決』にみんなで仲良く賛成ですよ」などと発言した。
裏金問題への関与が指摘された山谷えり子参院議員が先日、在職25年の表彰を受けたことを念頭に「裏金議員がきれいな着物着て、与野党みんなで本会議場でお祝いですか? 国会の外の市民の窮状なんて眼中なしの、野党も与党もみんな貴族。仲良し国会村がここです」とも述べながら、「政治はさっさと子どもを守るために動いて欲しいのに、政治屋たちが自分たちの欲を持ち込み、子どもたちの未来をつぶしていく。そんな欲まみれの国会議員どものうそやだましを徹底的に大掃除するのが、れいわ新選組です」と訴えた。
奥田氏は、NHKなどで生中継されていることを意識し、カメラに向かって訴えを続け「主権者のみなさん、おかしいと思うことはおかしいと言って、みんんでいっしょにお年寄りと子どもを守りましょう」と述べ「終わります」と、質問を終えた。
奥田氏の質問後、藤川政人委員長は「奥田くんの発言中に不適切な言辞があるとの指摘があった。後刻、理事会で速記録を調査の上、適当な処置を取ることと致します」と指摘した。

