政治ジャーナリスト田﨑史郎氏は、12日夜に放送されたBS-TBS「報道1930」(月~金曜午後7時30分)に出演。23日に召集される通常国会冒頭での衆院解散を検討していることが明らかになった高市早苗首相の思惑をめぐり、高市政権誕生の大きな立役者といわれる麻生太郎副総裁が「怒っているという話です」という指摘をした。麻生氏ら党幹部には、事前に根回しがなかったとの認識も示した。

田﨑氏は、9日深夜に読売新聞電子版がこのニュースを初めて伝えた際の受け止めを「えっ?と思いましたね」と述べ、当初は確信が持てなかったことを明かしつつ、10日午後になって総務省自治行政局選挙部管理課が、読売の冒頭解散報道を受けて全国の選挙管理委員会事務局に対し、衆院選に向けて準備を進めるよう通達した文書を出したことに言及。「総務省単独で出せることはなく、官邸の意思が働いていると思わざるを得ない。これは決まっているんだなと思った」と、感じるに至ったという。

一方で、今回の報道内容につて「(事前に)自民党幹部の方はだれも聴いていない」として、麻生氏や鈴木俊一幹事長、萩生田光一幹事長代行のほか、古屋圭司選対委員長の名前も挙げ、番組キャスターの松原耕二氏に「(選対委員長の)古屋さんもですか?」と問われると「(事前に)聴いていないですよ」と述べ、「昨日(11日)の夜の段階で、総理総裁から幹事長を通じて事務局に指示が降りてきていない」と、いまだに自民党内にも正式な通達はないとした。

松原氏が、高市首相と側近の木原稔官房長官の名前を挙げると、田﨑氏は「もしかしたら(議員は)2人だけしか知らない。2人だけでやっているのかもしれない」と述べ、「あり得ますね」と答えた。

田﨑氏は、さらに「麻生さんは怒っているという話です」と述べ、麻生氏の地元福岡の地元紙が、麻生氏が解散に否定的な見解を示した内容を報じていたとも指摘。その上で「総務省の通達が出ている以上、官邸の意思が働いている。官邸で方針は決めているが、しかしそれを党側には伝えていないし、維新や国民民主党にも(正式に)伝えていないのが今の状況」とも述べた。