高市早苗首相は9日、自民党本部で衆院選の結果を受けた自民党総裁としての会見を行った。その際、今月1日に出演が予定されていたNHK「日曜討論」をドタキャンしたとされる問題の経緯を説明し、「私自身は討論番組を逃げる理由は何もありません」と、主張した。その上で、「NHKのみなさまには大変ご迷惑をおかけしたことを、おわび申し上げます」と、NHKに陳謝した。
高市首相は当日、「日曜討論」、急きょ欠席。自民党の田村憲久政調会長代行が代理出演し、関節リウマチの持病を持つ高市首相が遊説中に腕を痛め、その治療のためだと説明。ただ、その日午後の遊説は手にテーピングを施して行ったほか、その後、週刊文春電子版が「2日前から出演キャンセルを準備していた」などと報じ、これを受け、取材に応じた「政府高官」が、首相の番組欠席は、木原稔官房長官の判断だったと報道陣に説明したと報じられた。野党は、高市首相、木原氏の対応双方を批判する事態になっていた。
会見の質疑応答で、ドタキャン問題の真相を問われた高市首相は「ざまざま報道がされたり、野党からご批判がされたことは知っている」とした上で、「私自身は討論番組を逃げる理由は何もありません。ちょうど、選挙戦なかばの週末の討論番組ですから、これはまたとないチャンス。しっかり準備し、お洋服も決めていました」と、出演に向けた準備は整っていたと訴えた。
その上で「ただ、連日の遊説の中で手の症状が悪化し、特に(日曜の前日までの)木、金、土がいちだんと症状が悪化した」と述べた。「最初は、1日(遊説を)キャンセルしていただき、病院でレントゲンを受けたい、治療も受けたいと交渉したが、私の遊説日程は割と早めに候補者陣営に伝わっており、みなさまがSNSで高市さんが来るよとあげていたため、キャンセルだけは勘弁してほしいという話はあった」と釈明し、「周囲のご配慮もいただき、リウマチ専門の医務官を手配いただき、日曜の朝に公邸で丁寧な診察と治療を受けることができた」と、訴えた。
高市首相は「自分としては、当日番組に出席するためのお洋服も準備していた」と訴え、「前夜にスターマー(英首相)さんとの会談もあり、ずいぶん悩んだが、(木原)官房長官から、その日(1日)の遊説も組まれていたので、それをキャンセルしてもらったら困るし、次の週のことも考えたらこの際、専門の医務官が手配できたのだから、治療をしっかり行うべきと説得された」と述べ、木原房長官の説得に応じたものだったと明かした。
その上で、「急きょ番組出演をキャンセルすることになった。その直前まで民放の番組には出ておりましたので、NHKのみなさまには大変ご迷惑をおかけしたことを、おわび申し上げます」と、口にした。
「何とかその後も遊説をがんばることができて、選挙も終わったので、しっかりレントゲンを撮って治療をさせていただき、万全の態勢で国会に臨めるようにしたい」とも述べ。特別国会召集前に、あらためて治療を受ける考えを示した。

