木原稔官房長官は9日午後の会見で、8日に東京ドームで開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドの日本-オーストラリア戦を現地観戦したことを認めた。
高市内閣の閣僚に対し、同日の衆院予算委員会集中審議で、現地観戦したケースがあれば挙手をするよう、中道改革連合の小川淳也代表が質問で求めたのに対し、木原氏と片山さつき財務相、城内実経済財政担当相の計3人が応じていた。
木原氏は会見で、観戦の事実関係について問われ「プライベートに関すること」とした上で、「昨日は休日であり、プライベートで天覧試合を観戦に行きました」と述べた。同試合は、天皇陛下が観戦される「天覧試合」として行われ、天皇皇后両陛下、長女の愛子さまがご一家で観戦された。
木原氏はまた、観戦中の危機管理体制について「官邸の危機管理センターでは内閣官房の職員が24時間365日体制で、情報収集に当たっている」とした上で「官房長官として昨日も含め、常に迅速に連絡報告を受け、緊急時には必要な体制をとることができるよう、政府としての危機管理に支障が出ないようにしている」と強調し、問題はなかったとの認識を示した。
一方、高市早苗首相に関してはイラン情勢を受けて当初検討された始球式や現地観戦を見送ったとの見方もあるが、木原氏は「もともと何ら決まったことはなかった」と述べた。高市首相は集中審議の際、小川氏から「総理は始球式への登板を見送られた。(イラン攻撃などの)状況を見て、そういう判断をされたと思う。当然、3月6日から8日までの(東京ドームでの侍ジャパンの)試合観戦も控えられたんですよね」と問われ、自席でうなずいていた。
小川氏は、観戦を認めて挙手する閣僚の姿を見ながら、「ちょっと、危機管理上…」と問題視したが、質問時間終了が迫っていることを委員長に指摘され、「答弁はまた一般質疑で、後続の打者(委員)に委ねたい。総理も、ご存じだったかご存じでなかったか、(挙手した)閣僚にはあらためて答弁を求めたい」とし、今後説明を求める構えを示した。

