小池百合子都知事に近く、都民ファーストの会幹事長などを務めた東京都議の尾島紘平氏(37)は12日、都庁で記者会見し、東京・練馬区長選(4月5日告示、12日投開票)に無所属で立候補することを表明した。
現職の前川燿男(あきお)区長(80)から、かねて「後継指名」を受けていた。前川氏が3期目の今期限りでの退任を表明し、あらためて後継を託されたことを踏まえ「いろいろと逡巡(しゅんじゅん=ためらい)はしたが、正式に出馬をする決意をした。区政の発展のため、しっかり働きたい。そのためにはまず、選挙をしっかり勝ち抜きたい」と抱負を述べた。
小池都政でも重視される子育てや教育政策を第一に掲げ、防災・危機管理や福祉・医療政策のほか、練馬が誇るアニメコンテンツや、音楽、アートを通じた文化芸術の街づくり、若者支援、交通インフラ整備などを主要政策に掲げた。
無所属での立候補となるが、所属する都民ファのほか、自民、公明、国民民主、日本維新の会との間で支援のあり方をめぐり調整に入っている。都民ファはこの日、尾島氏を推薦することを決めた。
人口約75万人と、東京都内でも中核区の1つである練馬について、尾島氏は「ハードの施策は(前川区政を)継承して進めたいが、発展させたいのはソフトの部分。例えば、練馬の資源としてアニメがある。まだ隠れた財産や資源をもっと掘り出し、活用していきたい」と述べた。
区長選立候補を決めたのは今年1月中旬とし、小池氏からは「しっかり頑張りなさい」と背中を押されたとした。大学在学中から小池氏の秘書を務めてきたが、小池氏には「私心を持たない」ことを学んだとし、「私利私欲を捨て、自らの職にまい進している。衆院議員時代からずっといっしょにいるが、仕事の話以外、したことがない。(小池氏は)24時間365日、政治家でいられる。公の心を捨てないところは、いちばん尊敬できるところだし、私も11年、都議として見習ってきたが、引き続きその心を捨てずにやっていきたい」と述べた。
尾島氏は大阪府出身。早大政経学部卒。小池氏の国会議員時代の秘書(練馬区担当)、練馬区議を経て、2017年都議選で初当選し、現在3期目。党や都議会の役職はすべて退任しており、告示日に自動失職する形での立候補となる。
練馬区長選には、前回、前川氏に約2000票差まで迫った幼稚園理事長の吉田健一氏(59)が立候補を表明している。

