中道改革連合の伊佐進一衆院議員は30日の衆院予算委員会で、高市早苗首相が19日の日米首脳会談後、トランプ大統領主催の夕食会に臨む際、米軍音楽隊の奏でる音楽に合わせて歌い踊る様子の写真が、ホワイトハウスの公式ホームページに掲載されていることに言及した。
日米首脳会談について「米国を怒らせないという点では成功したと思う」としながら、会談冒頭に高市首相が口にした「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけ」という言葉を、世界がどう受け取ったか、という話の流れで口にした。
公明党出身の伊佐氏は、米国が期待するホルムズ海峡への艦船派遣を念頭に「ノーと言わずにノーを突きつけた。米国を怒らせないという点では、成功したと思う」とした上で「もう少し戦略的な外交をもあったのではないかと思っている。世界が今回、固唾(かたず)を飲んで、イランとの停戦に向けて日本がどういう動きをするかを見ていた」として、高市首相の「ドナルドだけ」発言に言及。「総理の口からはこの場で真意はなかなか言うのは難しいと思うが、あえていえば、この表現がギリギリの表現で、『トランプ大統領が決断すれば戦争は終わらせられるんですよ』という意味を含んでいると思う。ただ、大事なのは、世界がこの言葉をどう受けとったか。トランプ大統領本人がどう受け取ったか、ということだ」と述べた。
伊佐氏は「トランプ大統領からすると、『あなたが戦争を終わらせるんだ』というふうにとらえたかというと、私は逆に、賛意を得たと思っていらっしゃる可能性もあると思っている」と指摘しながら、「世界がどうとらえたかというとこころも。切り抜きかも知れませんが、バイデン大統領のオートペンの写真を前にしての総理の振る舞いだったり、夕食会でちょっと、あの…はしゃいでいるかのように見える写真が、ホワイトハウスの夕食会写真一覧のいちばん上に載っている」と、高市首相のホワイトハウスでの一連の振る舞いに言及。「一部の切り取りかも知れませんが、こういう発言と、こういう写真を見て、世界がどう受け取ったかと」と、訴えた。
「トランプ大統領をある意味、怒らせないとか、機嫌を損ねないことでは成功だったと思いますが、世界に貢献する外交だったかどうかという大きな観点では、もう1歩、2歩、踏み込んでくださってもよかったのではないか」と口にした伊佐氏は、日米同盟の重要性への理解を示しつつ、「今回、残念ながらまずますアメリカへの依存を強める結果になってしまったのではないか」とも主張。「アメリカが利益を得られるんだったら関係を維持されるが、そうでなければ責任が破棄されるリスクが高いと、私は思っている」「もうちょっと多角的な外交、自立的な外交を展開すべきではないか」と迫った。
答弁に立った高市首相は、首脳会談での自身の言葉について「イラン情勢について事態の早期沈静化、世界経済の悪化を防ぐ取り組みが重要という意味でもあり、中東をはじめ国際社会の平和と繁栄に向け、米国がリーダーシップを発揮し建設的な役割を果たすことが重要。日本はいつでも支持しているということを伝えた。その上で、米国がその役割を国際的な連携のもとで発揮できるよう、日本としても後押ししていくということ」と説明。その上で「日米同盟は、我が国の外交安全保障政策の基軸。先般の会談においても経済、安全保障など我が国の国益の増進、国民のみなさまの安全安心に資する、充実したやりとりができたと思っている」と述べた。ホワイトハウスでの自身の振る舞いに関しては、特に言及しなかった。

