自民党の鈴木宗男参院議員は24日、参院沖縄・北方問題及び地方に関する特別委員会で質問に立ち、近くロシアを訪問する考えを明かした。23日の参院議院運営委員会は、5月3日から6日まで宗男氏がロシアを訪れることを了承している。

宗男氏は「今年は日ソ共同宣言から70年で、日ロ関係の大きな節目だと思っているが、ウクライナ戦争が始まってから日ロ関係は、戦後最悪といわれており、私は何とか打開をしないといけないと思っている」とした上で、「私が知る限り、7年前に茂木(敏充)大臣が12月、モスクワでラブロフ外相と会って以来、閣僚同士の会談や折衝はなかったと思う。私は、なんとかしないとと思って1人で議員外交をやってきた」とした上で、「先方との日程協議ができれば、モスクワに行きたいと思っております」と述べた。

さらに、「私は『隣国外交』が大事だと思っているが、中でもロシアとの関係は極めて重要」と主張。委員会に出席した茂木外相を「ロシアとの戦後最悪といわれる状況を打開する、いちばん大きな担い手だ」と評した。

答弁に立った茂木氏は、「前回の外相時代、2019年年末にモスクワを訪問し、ラブロフ外相と8時間にわたり協議を行った。次はラブロフ外相が(日本に)来て、さらに詰めを行う予定がコロナになり、さらにロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに両国関係は極めて厳しくなった」と経緯に触れながら、「領土問題や、関連するさまざまなことで協議ができないのは非常に残念。どうにかきっかけをつかみたい」として、「(宗男氏が求める)北方四島訪問や交流事業の再開は日ロ関係の最優先課題の一つ。元島民の方々の切実な思いを踏まえれば、墓参の再開は人道的な問題。一日も早い再開に向け、ロシア側に粘り強く働きかけていきたい」と述べた。

日ロ関係の現状について「関係の正常化はなかなか容易ではないが、北方墓参など懸案の解決が可能になるような環境整備のため、引き続き外交努力を払っていきたい」とした上で、「5月3日から(モスクワ訪問)だとお聞きをしている。モスクワ訪問、お気をつけて行ってらしてください」と述べた。

宗男氏は、「人道的見地からも、元島民の墓参がいちばんだ。元島民の方に言われるのは、元気なうちにもう1回先祖の墓にお参りしたい、もう一回ふるさとの土を踏みたいと。なんとかしてやりたい。墓参だけは今年、何とか実現したい」と涙ながらに訴え、茂木氏は「(ロシアの)ラブロフ外相との信頼関係は、持っているつもりだ。もう一度、自分の先祖の墓参りをしたい、という思いは本当に切実で、外相としてできる限りの努力をしていきたい」と応じた。