小泉進次郎防衛相(45)が、18日の参院決算委員会で、「トマホーク」導入について追及した共産党の吉良佳子参院議員(43)に対して「これだけ説明をしている防衛大臣、絶対いませんよ!」などと声をたかぶらせるなど、激論を繰り広げた。
吉良氏は、政府が米国製の長距離巡航ミサイル「トマホーク」導入を進めていることを問題視。トマホークがレーダーに察知されにくく、先制攻撃の主力武器となる現状に加え、海自イージス艦が米国と攻撃目標の共有が可能とされることから、米国とともに「先制攻撃」が可能ではないか、との懸念を示した。小泉氏はこれに対し「アメリカからの情報に依存するわけではありませんが、作戦のさまざまな場面において、日米が協力していくことは当然。このことはトマホークの取得の前後で変わるものではありません。その上で、自衛隊と米軍はおのおの独立した指揮系統に従って行動することから、自衛隊の運用にかかる意思決定はあくまで自衛隊が行う」とした。
吉良氏はさらに、トマホークについて、2113億円の予算で最大400発を導入予定とした一方で、米国の予算書では1発の2億7355万円と指摘。日本の予算の場合、単純計算で1発あたりの予算が5億2825万円となると指摘。防衛省官僚からは、技術支援や輸送費などが含まれていると説明があった。吉良氏は「その上乗せは何なのか。億単位で1発あたり増えるのか。要するに、アメリカの言い値で買わされているということではないか、ということが見えてくる」と批判し、維持管理費が高額であることや、予算が見えにくいことも問題視。「そんな高い、先制攻撃に使われるようなトマホークを配備するなんて今すぐやめるべきではないか」と提言した。
小泉氏は「先ほどから聞いてますと、アメリカの言い値で買わされるのはどうなのか、と。そういう思いをお持ちであるならば、ぜひ防衛装備移転の今回の見直しも、共産党にもご理解を頂きたいと思いますね」と、高市政権で殺傷能力のある武器の輸出が可能となった見直しについて、共産党が反対の立場を取っていることに言及。「自衛隊が使っている装備品の、海外から買っているものの9割以上アメリカです。これは一般的に、どんなものであっても、特定に相手に対して依存していることをどれだけ分散できるか、というは世界各国考えていて、日本としても自前の能力を付けていく、そのことをやっていくことが求められているような安全保障環境になってきて。それだけ『アメリカの言い値じゃない』と『日本が交渉力を付けろ』とおっしゃるのであれば、防衛産業を自前でしっかりと育成しなければいけないわけです。すでに、我々…あれですから、自衛隊の使っているものは、戦闘機にしてもミサイルにしても、海外から購入しているわけです。そのことに目をつぶっておいて、海外に展開することはいかん、ということは、私はなかなか、その理屈はなりたたないし、万が一の時に助けられるような関係性を構築することにはつながらないと考えております」と反論した。
小泉氏はさらに「しっかりと、我々、同盟関係の抑止力、そして対処力、強化するために必要なものはしっかりと積み上げて、ご議論をさせていただきたいと思いますし」と語ると、語気を強めて「世界各国で、こんなに毎日、国会でご質問に答える防衛大臣はいない、ということで。国会に対する説明責任も、私は国会に対する関与という面で、これだけ説明をしている防衛大臣、絶対いませんよ!そこは自信を持って、日本は透明性高く、皆さんからチェックをいただいている、と言えると思っております」と声のトーンをあげて主張した。
ここで吉良氏は質問時間が終了となり、最後に「説明している、とおっしゃってますけど、数字は明示しておりませんし、防衛産業を世界中に広げることが費用負担軽減だなんて、そんな戦争を世界中に広げるような、危険な発言はしないでいただきたい!そんな高い費用をかけて戦争ができる国づくりをするなんて、到底認められない」と返した。

