天皇、皇后両陛下は23日、公式訪問中のベルギー・ラーケン宮で、フィリップ国王夫妻の主催する晩さん会に出席された。
天皇陛下は乾杯に先立ってスピーチし、日本とベルギー両国の友好160周年に公式訪問が実現したことに感謝。皇后さまと結婚後は、フィリップ国王やマチルド王妃と家族ぐるみの交流をしてきたことも触れた。また、現国王の祖父レオポルド3世と昭和天皇が1901年の同い年の生まれ、父の代のアルベール2世と上皇さまが1年違いの1934年と1933年生まれ、フィリップ国王と天皇陛下が同じ1960年生まれ、さらには長女のエリザベート王女と愛子さまも同じ2001年生まれという「四世代にわたるご縁」について「近しさを感じています」と語った。宮内庁も公式サイトなどで全文を公開した。
晩さん会で天皇陛下は黒の燕尾服に白の蝶ネクタイ、紫の大綬をたすき掛けし勲章を付けた。皇后さまは白レースの絢爛なドレスにティアラとネックレスを合わせたスタイルで出席した。
両陛下は20日までのオランダに続き2カ国を訪問中。ベルギーを25日に発ち、26日に帰国予定となっている。
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▼天皇陛下のおことば全文1
フィリップ国王陛下、マチルド王妃陛下、御列席の皆様、Bonsoir(フランス語で「こんばんは」)、Goedenavond(オランダ語で「こんばんは」)
今宵は、このように素晴らしい晩餐会を催していただき、また、只今国王陛下より心温まる歓迎のおことばを頂きましたことに、厚く御礼申し上げます。この度、日・ベルギー両国の友好160周年の記念すべき年に、国王王妃両陛下の御招待により、皇后と共に国賓として貴国を訪問し、両陛下と親交を深めることができますことをうれしく思います。私たちの訪問の実現に向けて、国王王妃両陛下を始め、貴国の皆様から多大なる御配慮と御尽力を頂いたことに心から感謝申し上げます。
先週末には、両陛下のお心遣いにより、美しいシエルニョン城にお招きいただきましたことにもあわせて深く御礼申し上げます。
私が初めてベルギーを訪問したのは、今からちょうど50年前の1976年でした。その折には、私の母が、学生時代に宿泊したブルージュ郊外にあるアールトリック城に私も泊めていただき、母もお世話になったドゥ・マール・ダールトリック家の皆さんにたいへん良くしていただきました。
また、当時のボードワン国王陛下、ファビオラ王妃陛下のお招きを受け、スペインのモトリルにある両陛下のご別荘に伺い、家族の一員のようなおもてなしをいただいたことも懐かしく思い出します。
1983年から85年の英国留学中にも、ボードワン国王陛下、ファビオラ王妃陛下のお招きにより、アストリッド王女殿下のご結婚式に出席したり、ファビオラ王妃陛下と御一緒にエリザベート王妃国際音楽コンクールを鑑賞するなど、何度かベルギーに伺いました。1984年に、私の両親である上皇上皇后両陛下が皇太子同妃としてアフリカ御訪問の途次にベルギーに立ち寄られた際には、私もこのラーケン宮にお招きいただき、ボードワン国王陛下、ファビオラ王妃陛下、当時王弟でいらっしゃったアルベール王子殿下、さらにはオランダのベアトリックス女王陛下も御一緒に楽しいひとときを過ごしたことも、忘れ得ぬ思い出です。
雅子との結婚後、1999年には当時皇太子だったフィリップ国王陛下の御結婚式に御招待をいただいて二人で出席し、マチルド王妃陛下とも初めてお会いして、以来御夫妻と親しくおつきあいを重ねてきました。ベルギーの経済ミッションを率いて訪日された際などに度々お会いし、東京都内の施設をご一緒に訪れたりすることができたこともうれしいことでした。

