「新チームには、18年前に全国優勝(選抜)させてもらったときにも引けを取らない力がある」と、伊勢原シニア(南関東支部・西ブロック)大里悦男監督は期待を込める。昨秋のクラストカップでは、見事に優勝を果たした。特に秀でているのは攻撃力だ。

「投打の中心はエース格で4番の安達琉希です。身長が180センチあり、直球でグイグイと押しスライダーで勝負する本格派。秋季大会では本塁打も放っています。続く5番の福井晄人は広角に打ち分けられる長距離打者。下位打線には打率上位の前原拓仁(捕手)らがいて、1番から9番まで隙がない。全員が本塁打を打てるような強力打線になりました」(同監督)。

ここで大味になってしまわないよう、ピリリと引き締めるのが中里柾斗主将の役目。真面目な性格で周囲にきちんと目配りをする。

「大量得点がある半面、大量失点があるのが玉にきず。課題は投手陣の安定です。2番手に左の本格派・塩田琥輝、3番手には右の横手投げ濱岡大冴、そして4番手には125キロ超を投げる加藤剛毅らがいます。夏は総力を挙げて全国を目指したいですね」(同)。