今週から開幕する東京の日曜メインは、オークストライアルのフローラS(G2、芝2000メートル、24日、2着まで優先出走権)が行われる。

今週も福永騎手の手綱に注目だ! 

先週の皐月賞をジオグリフで制した名手が、ルージュスティリア(牝3、藤原英)でオークスの権利を取りに行く。デビュー前から「いい馬。今後、G1を勝てると思う」とほれ込んでいた素質馬だ。

前走のチューリップ賞は6着に敗れ、桜花賞の優先出走権を逃したが、敗因は明確。7カ月ぶりもあり、大きく出遅れた。それでも上がり最速タイ33秒9の豪脚で見せ場は作り、ポテンシャルは示した。

2走前の新馬戦は0秒1差の辛勝。とはいえ、福永騎手が「もっと楽に勝てると思っていたけど、相手も走ったからね」と話す2着馬は、のちの桜花賞馬スターズオンアース。デビュー戦から世代屈指の能力を見せていた。

シーザリオやラインクラフトなど、多くの名牝の背中を知るトップジョッキーが「今まで乗ってきた牝馬の中でもトップレベル」と評価する逸材スティリア。牝馬クラシック2冠目を取るために、ここは負けられない。【藤本真育】