20日に行われた統一G3東京スプリントで地元大井の◎ギシギシを推したのが現在、日刊スポーツ新聞社で南関東を担当している牛山基康記者です。惜しくも勝利はならなかったものの、勝ったシャマル、2着リュウノユキナと鼻、首差で同タイムの3着。8番人気で見事な走りを見せてくれました。

牛山記者は90年代に日刊スポーツ新聞社の編集局でアルバイトを務め、その後、岩手競馬の専門紙で編集を担当していた経歴の持ち主。国内外の馬産地や競馬場をめぐり、旅行先で韓国競馬にはまり、今では韓国語を自在に操り、韓国競馬の情報を競馬週刊誌に寄稿するなど、日本一の韓国競馬通としても知られています。紙面とニッカンコムに掲載されているコラム「南でも関でも」には南関東で活躍しているいろんな関係者、騎手、過去の名勝負などが登場。誰かに話したくなるような、教えたくないような? 裏話やエピソードが満載のコラムは必見です。

<4月20日付の日刊スポーツ紙面に掲載されたコラム「南でも関でも」より>

「無謀だったかな?」と栗田裕師。前走でA2を勝ったばかりのギシギシを統一G3の東京スプリントに挑戦させてきた。

2歳の暮れにジェムストーン賞を快勝。その時点で優駿スプリントの本命に決めた自分にとって、トライアルからの戦線離脱は歯がゆいばかり。復帰後の快進撃で重賞初挑戦は狙おうと決めていた。前走の直後に師が「重賞に行っちゃおうか?」と挑戦を示唆していたので、東京スプリントの選定馬が発表されても驚かなかったが、重賞初挑戦が統一G3になろうとは…。

大井11R東京スプリント ◎ギシギシ。無謀な印かもしれないが、思い切った師に敬意を表して、自分も思い切ってみた。復帰後の手綱を取ってきた矢野騎手は「試金石中の試金石ですね」と笑うが、「枠はいいですね」。外の2、3番手で運べそうな枠を引いた。サルサディオーネが統一重賞で大活躍中の青森産馬。その流れに乗って、両馬の主戦が馬券圏内に導く。単複(10)、馬連とワイドで(10)-(2)(6)(5)(9)(12)(13)。【牛山基康】