最年長60歳の柴田善臣騎手が引退を表明しました。調べてもらったら、ウチの厩舎とはJRAで32戦4勝だったそうです。乗ってもらう機会は少なかったですが、私が開業した01年にはすでに一流でしたし、まじめで渋いジョッキーというイメージがありました。

印象に残っているのは、「サトノ」の冠名で知られる里見治オーナーが開かれた忘年会で同席した時です。ご自宅のワインセラーをみんなで見学したんですが、善臣さんが「これも開けましょう」と手に取ったのがロマネコンティ。何百万円もする超高級品です。しかもテイスティングして「あ、これ、傷んでますね」って言ったんです。里見さんも豪快な方なので、みんなで笑って盛り上がったんですが、周りから愛される善臣さんの人柄をあらためて感じた場面でした。

今後はJRAのアドバイザーに就任されると聞きました。差し出がましいかもしれませんが、個人的に期待したいのが若手ジョッキーのメンタルケアです。近年は不祥事やトラブルを耳にする機会も多く、まずは本人たちに反省してもらうのが第一とはいえ、立ち直るためには精神面のサポートが大事だと思います。

昔であれば師匠の家に住み込んだりして親代わりのように育ててもらえたでしょうが、今では時代が変わって師弟関係も希薄になりがちです。騎手の気持ちは、同じ騎手でないと分からない部分もあると思います。人望の厚い善臣さんがアドバイザーとしてケアしてもらえたら、若手ジョッキーにとっても頼もしいのではないでしょうか。いずれにせよ、これからの活躍も楽しみにしています。

角居氏が営む珠洲ホースパークは、シルバーウイークで大にぎわいとなった。「キャロットでカテドラルやグルーヴィットのオーナーだった方が会いに来てくださったりもしました」。10月18日には参加費無料のオンラインイベントを開催予定。「馬の生涯を通じた役割と、ホースパークの役割」をテーマに、生中継で在籍馬の様子も紹介される。詳しくは「みんなの馬」公式サイトで。

徐々に秋めいてきた珠洲ホースパーク(角居氏提供)
徐々に秋めいてきた珠洲ホースパーク(角居氏提供)
徐々に秋めいてきた珠洲ホースパーク(角居氏提供)
徐々に秋めいてきた珠洲ホースパーク(角居氏提供)