欧州クラシックの幕開けを告げる英国2000ギニー(ニューマーケット、直線芝1600メートル)が30日に開催されます。

ハイレベルとうわさされる今年は、不敗の2歳王者ネイティブトレイル(牡3、父オアシスドリーム)を筆頭に19頭が参戦予定(26日現在)です。

人気はそのネイティブトレイルが2倍前後で抜けた1番人気。2番人気も同じゴドルフィンのコロイバス(牡3、父ドバウィ)で、モハメド殿下お抱えのC・アップルビー調教師は有力馬2頭を擁して、英国2000ギニー初制覇に臨みます。

本命馬のネイティブトレイルは2歳時に4戦4勝。G1デューハーストS(芝1400メートル)など重賞3勝で2歳チャンピオンに輝きました。父のオアシスドリームはスピードタイプで距離に一抹の不安がささやかれていましたが、今月13日に行われたマイル戦のG3クレイヴンSに出走して快勝。2000ギニーと同じ条件のレースで結果を出し、胸を張って本番に挑みます。

00年以降の2000ギニーで、1番人気に支持された不敗馬は11頭いて、そのうちタイトルをつかんだのは11年フランケル、12年キャメロット、13年のドーンアプローチの3頭だけ。意外に狭き門と言えるかもしれません。

ゴドルフィン、アップルビー師、W・ビュイック騎手のトリオは2歳時に6連勝して「今世紀最強の2歳馬」と評判になったピナトゥボで一昨年のレースに挑みましたが、その時は伏兵カメコにしてやられて3着と涙をのみました。

アップルビー師にとって、ネイティブトレイルがその時の雪辱を果たしてくれることが最良の結末でしょうが、さほど実力差なしとみられるコロイバスが控えているだけに気分は幾分、楽かもしれません。

【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)