9日に英国で行われるジュライC(G1、芝直線1200メートル、ニューマーケット・ジュライコース)の第2回登録と追加登録が締め切られた。

フルゲート20頭に対し、日本のキングエルメス(牡3、矢作)など16頭が登録を行っている。今年のジュライCは最大で16頭立て。最終の出馬登録は7日に行われ、枠順とジョッキーが確定する。

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昨年の京王杯2歳S覇者で、前走NHKマイルC6着から挑むキングエルメスは坂井瑠星騎手(25)とのコンビ。日本調教馬が勝てば、00年アグネスワールド(武豊騎手)以来22年ぶりの快挙になる。大手ブックメーカー各社の単勝前売りオッズでは21~26倍程度。10番人気前後だが、現地入り後にジワジワと評価を上げている。

ブックメーカー各社が1番人気の評価を与えているのは地元英国のパーフェクトパワー(牡3、R・フェイヒー、父アーダッド)。昨年に2歳G1のモルニ賞、ミドルパークSを制し、前走ロイヤルアスコット開催のコモンウェルスCでG1・3勝目を挙げている。3歳牡馬・セン馬の負担重量は58キロで、古馬牡馬・セン馬の61キロ(牝馬はそれぞれ1・5キロ減)とは3キロの差がある。

古馬勢はロイヤルアスコット開催最終日のG1プラチナジュビリーS(日本のグレナディアガーズが出走)でワンツーを決めたゴドルフィンのネイヴァルクラウン(牡4、C・アップルビー、父ドバウィ)、クリエイティブフォース(セン4、C・アップルビー、父ドバウィ)、オーストラリアからの遠征馬でプラチナジュビリーSで3着に惜敗しているアルトーリウス(牡4、A&S・フリードマン、父フライングアーティ)が名前を連ねている。

日本でのJRAによる海外馬券発売は行われないが、世界で結果を出し続ける矢作厩舎とキングエルメス(馬主は広尾レース)の海外初戦。見逃せない。