函館最終週の土曜メインは世代最初のJRA重賞となる函館2歳S(G3、芝1200メートル、16日)が行われる。ニシノシークレット(牡2)の出走を予定する村田一誠調教師(43)は、昨年12月に厩舎を開業し、今回が初の重賞挑戦だ。

師は金曜朝、函館競馬場に姿を見せた。騎手時代は重賞を6度制覇。「ジョッキーの時より比較的気楽に臨めますね」と競馬学校同期で、鞍上の勝浦騎手に思いを託した。

ニシノシークレットは2日の函館ダート1000メートルでデビューし、2着に5馬身差の圧勝。師は「能力はあると思っています。デビュー前から函館2歳Sを使う予定で、確実に勝ち上がるために芝ではなくダートを使いました。初めて芝がどうかですが、能力はあると思っています。初戦は余裕残しでしたし、雰囲気はいいです。上積みはあると思います」と期待を込める。

厩舎として今年3月に初勝利を挙げ、5勝をマーク。「簡単に勝てるほど重賞は甘くないと思いますが、楽しみにしています」と初タイトルに胸をふくらませた。