今週もジャンプレース（障害競走）を楽しもう－。マーケティング予想の井上力心（よしきよ）記者、海外競馬＆ジャンプ大好きの木南友輔記者、今月から新登場の木村有三デスクが楽しく、そして、本気で予想します。
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力心 夏の新潟が開幕します。今週、来週は小倉開催がないし、ジャンプもこの2週間で新潟ジャンプSの1鞍だけ。1鞍入魂の予想です。
木村デスク 2週間で1鞍だけってさみしいな。
木南 去年も同じ日程でした。2週間丸々は使えませんが、1週空きができるので、「ここを使って、自分の体のメンテナンスをしっかりやりたいです」というジョッキーもいます。個人的には涼しい地域で競馬をやって、そこでジャンプをやってくれればなあ、と思いますが。
力心 昨年の新潟ジャンプSはトゥルボーとサーブルオールのしびれる追い比べになりました。トゥルボーは10番人気、サーブルオールは3番人気でしたが、昨年9月の阪神ジャンプSもこの2頭がワンツーを決めたんですよね。
木南 俺は▲◎。トゥルボーはその前の東京ジャンプSの時から石神騎手がメチャメチャ期待してたんだよね。
木村デスク その石神騎手が今年パートナーに選んだのが、アサクサゲンキやね。音無厩舎の平地、障害の二刀流重賞ウイナーや。
木南 かなり早い段階でアサクサゲンキとのコンビは決まっていました。もちろん、ここ（新潟）が終わって順調なら次走は小倉サマージャンプ。石神騎手のメインターゲットです。全6場、彼の場合は中京も勝っているので、7場重賞制覇の偉業がかかります。馬も連覇がかかる次の小倉が大目標だと思いますが、新潟でも勝っている馬ですし、最内枠で魅力的な1頭です。
力心 東と西のミックスという点では、ザメイダンに高田騎手、ケイティクレバーに北沢騎手というのも見逃せません。高田騎手は1週前に美浦へ、北沢騎手も今週美浦へやってきて、馬とコンタクトを取っています。
木南 美浦ではザメイダンを警戒する声を聞いた。
木村デスク よく覚えてるわ。去年の秋に新潟と阪神でオープンを連勝。ブリンカーを着用してから2連勝。その後は阪神スプリングJ、中山グランドジャンプというローテも検討されていたみたいやから、実力は本物だと思う。
木南 良血ヴァーダイトはどうかな。福島の初障害でいきなり勝って、前走は阪神で最後は追い負けて2着だけど、今回はまた置き障害になる。ディープインパクト産駒で平地の脚は持っているし、あとは3キロ減の効かない状況でどうなるか。
力心 同じくディープインパクト産駒、そして、開幕週の新潟という点ではゼノヴァース。このレース、人気の中心はこの馬で間違いないと思います。開幕週の馬場もキーワードになりそうです。
木南 1回新潟初日のレコードは驚きの強さだった。まあ、強い馬ではあったけど、時計が速かったし。
木村デスク 驚いたのは前走の最後の脚やわ。直線向いたところで、位置を下げる感じだったから、アレッて思ったけど、最終障害を飛んでから、ほんまに飛んできた。森一騎手の仕掛けに期待やね。
力心 東京ジャンプSはケイティクレバーがしぶとかった。途中で主導権を奪われてしまったホッコーメヴィウスが今回はどう出てくるのかも楽しみです。重賞制覇まであと1歩ですから。
木南 俺は伴騎手のニューツーリズム、小野寺騎手で前走福島が圧勝だったトワイライトタイムにも重い印を打った。
木村デスク ワーウルフは前走重賞初挑戦で2着。新潟は崩れないし、まだ5歳で伸びしろがある。
力心 ゼノヴァースがレコードで勝った時の2着マリオも新潟の開幕週なら外せないと思ってます。
木南 マイネルグロン、シンキングダンサー、テイエムコンドル、ヴァイトブリック、みんないい競馬をしてほしい。我々の予想（印）は土曜の日刊スポーツの紙面でどうぞご覧ください。
木村デスク 繰り返しになるけど、この2週間でこの一鞍だけなんよね？
力心 そうです。馬券を買って、全力で応援です。
◆井上力心（いのうえ・よしきよ）1986年（昭61）9月6日、福岡県北九州市生まれ。幼少時に父と小倉競馬場へ行き、競馬の魅力にはまる。ITエンジニア、マーケティングコンサルタント職を経て、日刊スポーツ新聞社の競馬担当へ。マーケティング用語を駆使した独自の予想にチャレンジ。
◆木南友輔（きなみ・ゆうすけ）1980年（昭55）8月6日、東京都生まれ。趣味は登山と社会人野球観戦。今年の夏も応援しているチームは早々に終戦。その悔しさをぶつけたい。
◆木村有三（きむら・ゆうぞう）1974年（昭49年）、大阪市出身。98年入社。ゴルフ、プロ野球、大相撲、ボクシング担当などを経て17年4月から競馬担当へ。大学までゴルフに打ち込み、メンタルのコントロールは得意なはず…。栗東トレセンで関西馬中心に取材。YouTubeで「この血が走る！ 極ウマ血統ランキング」も担当している。
