17日に28歳で息を引き取ったタイキシャトルの献花・記帳台が20日、全国のJRA競馬場、東京競馬場内の競馬博物館、すべてのウインズに設置された。

新潟競馬場での献花台横には同馬が制した98年ジャックルマロワ賞、マイルCSの写真や経歴を記したパネルが展示された。

同競馬場で手を合わせた新潟市内から訪れた70代男性は「タイキシャトルの盾と(同馬の)主戦ジョッキーの岡部幸雄さんのサイン入りジャンパーを、オークションで落札したことがありました。50年以上も競馬を見ているので、思い出深いです」と感慨深そうに回想した。

兵庫から訪れた50代女性は「4月ごろに牧場で見学した時は元気だったのでびっくりしました。もう1度会いに行こうと思っていたので残念です。お疲れさまでした、ありがとう、と伝えたいです」と感謝の思いを口にした。

同馬はJRA・G1・4勝に加え、フランスG1のジャックルマロワ賞を優勝。98年に外国産馬として史上初のJRA賞年度代表馬に選出された。通算成績は13戦11勝(海外1戦1勝)で、重賞は8勝。99年には顕彰馬に選出された。

引退後は種牡馬となり、代表産駒にはウインクリューガーやメイショウボーラーなどがいる。種牡馬引退後はノーザンレイク(北海道新冠町)で余生を過ごしていた。

献花台・記帳台は9月4日まで設置されている。また、この日競馬が開催された3場のメイン競走は「タイキシャトル追悼競走」の副題がつけられた。