地方競馬の22年度第2回調教師・騎手免許試験新規合格者が11日、発表された。

ホッカイドウ競馬ではコスモバルクでシンガポール航空国際C(国際G1)を制すなど活躍した五十嵐冬樹騎手(47)が調教師に合格。ばんえい競馬では通算2626勝の松田道明騎手(59)が合格した。12月1日に免許が交付される。

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調教師に合格したホッカイドウ競馬の五十嵐騎手が、数々の偉業を残してムチを置く。騎手としてラストレースとなった10日門別での道営記念を、サンビュート(せん5)とのコンビで制した。

93年にデビューし、99年に109勝を挙げて初のリーディング首位に輝いた。通算11度のリーディングを獲得し、今年8月10日には現役最多の2500勝を達成した。「人や馬に恵まれ、いい騎手人生を送ることができた。桑原(義光元調教師)先生の教えがあったからこそです」と、恩師へ感謝の気持ちを口にした。

コスモバルクの主戦として、06年国際G1シンガポール航空国際Cを制した。「騎手として大きく成長させてくれた馬でした」。23年の年明け早々にも厩舎を開業する。「ここで育ててもらったので、少しでも恩返しできるようにしていきたい」と抱負を口にした。

◆五十嵐冬樹(いがらし・ふゆき) 1975年(昭50)9月30日、深川市生まれ。93年10月4日、札幌競馬場でデビュー。同20日コウチファスターで初勝利。06年シンガポール航空国際Cをコスモバルクとのコンビで制し、地方所属馬、同騎手として初の海外G1勝利。通算成績1万6407戦2537勝(うち中央1013戦58勝、海外除く)。重賞は中央、海外を含め76勝。リーディングは11度。

▽松田道明騎手(59) 騎手では強い馬に乗せてもらい2500勝を達成できました。経験を生かし、馬への負担をかけないよう状況判断しながらやっていきたい。