JRA、NAR(地方競馬全国協会)、地方競馬の各主催者が28日、都内で「全日本的なダート競走の体系整備」について記者会見を行った。

今年6月に行われた「2、3歳馬競走の体系整備」に関する記者会見ではダート3冠路線誕生などを発表したが、その他の重賞路線も実施時期、条件等を見直し、各路線の整備することを行うとした。2歳戦は23年から、3歳以上の重賞体系は24年から全国的に整備される。NARの相川貴志参与は「各カテゴリで優れたダート適性馬を埋もれさせることなく、その適性に応じて能力を発揮し評価を得る舞台しっかりつくるという問題意識から、全日本的な視点でダート競走の体系整備をすることとしました」と経緯を説明した。

また、地方競馬の全てのダートグレード競走で国際的な格付けを目指すことも表明。28年から段階的に「Jpn」表記の使用を取りやめ、33年までにダートグレード競走の国際競走化を完了する目標を明らかにした。今回発表された重賞の実施時期等の変更点は以下の通り。

 

【2歳】

◆エーデルワイス賞(Jpn3、1200メートル)の実施時期を10月中旬から11月上旬へ。

【3歳】

◆北海道スプリントC(Jpn3、1200メートル)が3歳以上から3歳限定戦に。実施時期は6月上旬から8月上旬へ。

【古馬短距離】

◆さきたま杯(1400メートル)はJpn2からJpn1に昇格。実施時期を5月中旬から6月中旬に移し、3歳馬も出走可能に。短距離路線の上半期を締めるレースに据えられる。

◆かきつばた記念(Jpn3、1500メートル)の実施時期を5月上旬から3月上旬へ。

【古馬中距離】

◆川崎記念(2100メートル)の実施時期を1月下旬から4月上旬へ。

◆名古屋グランプリ(Jpn2、2100メートル)の実施時期を12月上旬から5月上旬へ。

◆名古屋大賞典(Jpn3、2000メートル)の実施時期を3月下旬から12月下旬へ。

【古馬牝馬】

◆エンプレス杯(Jpn2、2100メートル)の実施時期を3月上旬から5月上旬へ。

◆クイーン賞(Jpn3、1800メートル)の実施時期を12月上旬から2月上旬へ。

◆TCK女王盃(Jpn3)は大井から園田へ移設。実施時期が1月上旬から4月に移り、兵庫女王盃へと改称される。距離は1870メートルへ。

◆ブリーダーズGC(Jpn3、2000メートル)の実施時期を8月中旬から9月上旬へ。

【3歳牝馬】

◆マリーンCは3歳限定戦となり、4月上旬の実施時期が9月下旬に移る。距離は1600メートルから1800メートルへ。