皐月賞馬ジオグリフ(牡3、木村)が30日、香港C(G1、芝2000メートル、12月11日=シャティン)へ向けて国内最終追い切りを行った。美浦ウッドを単走強めで6ハロン84秒2-11秒2。鞍上から気合を付けられると即座に反応して、ラストは鋭さ十分。気迫のこもった走りを見せた。

木村師は「1頭でも自分でためを作って走れていた。元気も良さそうだし検疫厩舎に移動してナーバスな面もあったが、昨日から安定してきた。(このひと追いで)どういうふうになるかがポイント」と評価した。

G1・2勝目を狙った天皇賞・秋は9着。パンサラッサが大逃げを打ち、2番手以降に極端な瞬発力勝負を求められた点が響いた。師は「返し馬から全身を使った走りではなかった。1度使ったことで体もフィットしている」と上積みを見込む。高レベルな3歳世代の筆頭格。海外デビュー戦へ調整に抜かりはない。