1番人気サーフズアップ(山下)がゴール前で差し切り、重賞挑戦3度目で初制覇を果たした。勝ちタイムは1分29秒7。このレースは御神本訓史騎手(41)、山下貴之調教師(37)ともに初制覇となった。

逃げたエイシンエイトが飛ばす速い流れ。3番手のアトカラツイテクルが3角で先頭に立ち、押し切ったかに見えたが、最後に頭差捉えた。御神本騎手は「思ったより出がよくなかったけど、慌てず自分のペースを守った」と後方から徐々に進出。残り50メートルぐらいで相手の脚色が鈍り「きっちり変わるなと思って追った」と笑顔が絶えなかった。

山下師は「どこからでもレースできるので、スタート次第で(位置は)騎手に任せていた。もちろん桜花賞(S1、1500メートル、3月22日=浦和)に行くつもり。次も頑張ります」。惜敗続きにピリオドを打ち、本番に弾みをつけた。【牛山基康】

◆サーフズアップ▽父 ドレフォン▽母 ハッピーウェーブ(ゴールドアリュール)▽牝3▽馬主 吉田照哉▽調教師 山下貴之(船橋)▽生産者 社台ファーム(北海道千歳市)▽戦績 6戦2勝▽総収得賞金 2426万円▽馬名の由来 波が割れている状態(サーフィン用語)

 

<アトカラツイテクル=2着>和田騎手 悔しい。結果的に向正面からペースを落としていたら残れたのかな。ペースが速い中でついていって、最後かわされてしまった。

<デザートウインド=3着>見越騎手 大きい馬だし浦和のコーナーは急。スッと上がってこられれば、よかったけど…。

<ワイズゴールド=4着>達城騎手 流れてて道中も緩むことなく、少し忙しかったけど、浦和も乗りやすかった。馬の状態もいいのかな。

<クラティアラ=5着>笹川騎手 返し馬で戸惑っていた。ただ左回り、1周競馬でもしっかり走ったし、素質で初物をカバーした。