2番人気のアグリ(牡4、安田隆)が、一気の4連勝で重賞初制覇を飾った。管理する安田隆師は昨年ダイアトニックに続く同レース連覇となった。

初の重賞舞台でもエンジン全開だった。横山和騎手はスタートから押してポジションを主張。2番手で折り合うと、直線は早め先頭から押し切った。昨夏以来4走ぶりのコンビだった鞍上は当時と比較し「雰囲気や芯の入り方など何から何まで見違えていたので、今回は自信を持っていました」と、振り返った。ラスト100メートルの踏ん張りを課題に挙げながらも「まだ良化の余地を残しているし、その中で勝ち切れたのは大きい」と評価した。

次走は未定も、春のスプリントG1高松宮記念(芝1200メートル、3月26日=中京)も視野には入ってくる。安田助手は「ジョッキーは1200メートルも問題ないと話していました。ダノンスマッシュとか、そういう馬に近づけると思う」と、厩舎の大先輩を例に挙げてさらなる活躍に期待を込めた。【奥田隼人】

◆アグリ▽父 カラヴァッジオ▽母 オールドタイムワルツ(ウォーフロント)▽牡4▽馬主 三木正浩▽調教師 安田隆行(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 9戦5勝▽総収得賞金 9408万9000円▽馬名の由来 人名より