グランブリッジが単勝1・6倍の支持に応え、4つ目の重賞タイトルを手にした。勝ちタイムは2分18秒7(良)。エンプレス杯は川田将雅騎手(37)が21年以来の2勝目、新谷功一調教師(45)は初制覇となった。

出負け気味のスタートで序盤は7番手の追走。川田騎手は「返し馬からとても苦しさを感じる雰囲気だったので、その分ゲートも苦しがって出ることができなかったですし、道中も進んでいくことができず、あの位置からの競馬になりました」と振り返った。それでも2周目の3角を前に、外めからじっくり進出。直線の攻防から抜け出し、最後は2馬身半差の完勝だ。引退した福永騎手から手綱を引き継ぎ、コンビでTCK女王盃から重賞連勝。鞍上は「これから先も順調に、この馬の学んできたものを、さらに僕からも伝えながら、お互い学びながら大きいところを目指していけたらという思いです」と、コンビでのさらなる飛躍を願っていた。【渡辺嘉朗】