土曜阪神のNHKマイルCトライアル・アーリントンC(G3、芝1600メートル、15日、1~3着馬に優先出走権)で、エルフィンSの勝ち馬ユリーシャ(牝、中村)が桜花賞除外の無念を晴らす。逃げ切ったその前走は、2馬身半差の2着コナコーストが桜花賞で連対し、3着シングザットソングもフィリーズレビューを制覇するなどレベルが高かった。中村師は「だいぶ恵まれましたからね。後ろが離れてくれたので」と謙虚だが、状態については「体は変わりないけど、変わらないのがいいのでは」とみる。

ハナにはこだわらない。開業2年目で重賞初Vを狙うトレーナーは「どうしても逃げとは思ってない。ジョッキー(松山騎手)も考えて乗ってくれると思う」と柔軟に構える。現3歳世代が初年度産駒となる父グレーターロンドンは、JRAで24頭がデビューして7頭が勝ち上がり、ロンドンプランが小倉2歳Sを制するなど躍進中。血の勢いも味方にして、今度こそG1への道を切り開くか。