日本でも馬券発売される香港のチャンピオンズデーが30日日曜に近づきました。

王者ゴールデンシックスティとカリフォルニアスパングルの通算5度目の直接対決に加え、4歳3冠競走のうち香港ダービーなど2つを制したヴォイッジバブルの参戦で注目を集めるG1チャンピオンズマイルの発売こそないものの、香港短距離界の新エース、ラッキースワイネス(せん4、父スワイネス)が、日本のファンの前にそのベールを脱ぐG1チェアマンズスプリントプライズ(芝1200メートル)、地元の中距離王者ロマンチックウォリアー(せん5、父アクラメーション)と3頭の日本馬が激突するG1クイーンエリザベス2世C(芝2000メートル)は、日本で馬券が発売され、それぞれ日本時間の午後3時50分と同5時40分に発走予定。日本では午後3時40分発走予定のG1天皇賞・春と、3つのG1が楽しめる豪華な1日となります。

チェアマンズスプリントプライズで主役を務めるラッキースワイネスは、ここまで15戦11勝。今年に入って重賞4連勝を飾り、そのうちの3戦はそれまでの短距離王だったウェリントンを完封してのもの。すっかり世代交代を済ませた印象です。

日曜も勝てば、2月のG1センテナリースプリントC(芝1200メートル)、3月のG1クイーンズシルバージュビリーC(芝1400メートル)とともに構成される「香港スピードシリーズ」で史上4頭目の3冠達成となり、500万香港ドル(約8810万円)のボーナスを手にします。

陣営は6月4日のG1安田記念(芝1600メートル、東京)に登録を済ませ、あとは日曜の結果を待つばかり。安田記念の回避を決めたゴールデンシックスティに代わって、そのレースぶりに注目が集まります。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)