ファンに愛された障害界の絶対王者オジュウチョウサン(牡12)のドラマチックな軌跡を描いた書籍「オジュウチョウサン 夢とロマンは果てしなく」(税別1600円)の重版が決まった。1日、同書を発行する株式会社KADOKAWAが発表した。

同書は4月14日(今年の中山グランドジャンプ前日)に全国の書店やインターネット上で発売を開始。史上最多のJ・G19勝を挙げ、JRA賞最優秀障害馬に5度輝いた絶対王者(昨年末の中山大障害で引退)のさまざまなエピソードが明かされ、担当した長沼昭利厩務員の特別寄稿も収録されている。書籍の関係者は「写真集や競馬の予想法を紹介する本の出版ではなく、1頭の名馬、しかも障害競走で空前絶後の記録をつくった馬をフィーチャーする本の出版という初めての挑戦でしたが、異例のヒットとなりました。『さすが、オジュウ』だと思います」と話す。

著書の長山尚義オーナーは「重版が決まったと連絡をいただき、心の底から驚くとともに、あらためて、オジュウチョウサンという馬の人気を知り、ファンの皆さまの熱い応援のありがたさをかみしめています。オジュウは現在、ヴェルサイユリゾートファームで種牡馬としてけい養されています。牧場や牧場を訪れたファンの方々がSNSにアップしてくれた写真を見て、オジュウの幸せそうな表情、りりしい表情を見ることができて、私もうれしく思っています。これからゴールデンウイーク、また夏になり、北海道までオジュウに会いに行かれる方も多いと思います。牧場では見学のマナーをしっかりと守っていただきながら、ぜひオジュウの今の姿を見て、今のオジュウを応援してあげてください。繰り返しになりますが、私はオジュウチョウサンが種牡馬として絶対に成功すると、素晴らしい産駒を送り出してくれると、信じています。種牡馬オジュウチョウサンのこれからも温かく見守っていただければ、と思います。あらためまして、競馬を愛する皆さまのご健康、ご活躍と、競馬界のますますの発展をお祈り申し上げます」とコメントを寄せた。