84年のグレード制導入後、3頭目の安田記念連覇を飾ったソングライン(牝5、林)がレース翌日の5日、馬房で元気な姿を見せた。

G1馬10頭が集結した激戦から一夜明けても、ぐったりした雰囲気はなく穏やかにカイバを口に運んでいた。関本助手は「見ての通り、ケロッとしていますね。前回より雰囲気的には疲れている感じはしますが、自分のペースで過ごしています」と笑みを浮かべた。

ヴィクトリアMを制して、中2週でのG1連勝。前走時よりも馬体重を8キロ絞る、馬体重480キロで大一番に臨んだ。レース2日前の2日にも雨中のウッドでラスト12秒8と脚を伸ばし、最後の最後まで上積みを求める調整を続けていた。結果は大外枠をはねのける快勝。マイル戦での持ち時計も大幅に詰めた。同助手は「究極の仕上げでしたので。こちらも自信を持って送り出すことができました。フィジカル、メンタル面で充実しているので、もう一段階踏み込めました。今はいい意味で課題という課題はないですね」と満足げに語った。

秋にはBCマイル(G1、芝1600メートル、11月4日=米国・サンタアニタ)に参戦することがレース後に発表されている。昨年は喉頭蓋の腫れで遠征を断念。2年越しの米国挑戦が待っている。同助手は「東京より小回りですが、左回りのマイル。楽しみですし、わくわくしています。最高のパフォーマンスを出せる状態を維持することが大事。海外へ行ったときは環境ががらりと変わるので」と気を引き締める。

昨年のサウジアラビアでの1351ターフスプリント勝利に続く3カ国重賞制覇へ、夢は広がるばかりだ。