日米オークスを制した名牝シーザリオのラストクロップ、テンペスト(牝、国枝、父ロードカナロア)が1番人気に応えて待望の初勝利を越後路で挙げた。見届けた国枝師は「とにかく良かった」とほっとした表情で迎えた。

昨年12月にデビュー予定だったが、左前肢ハ行のため出走取り消し。そして今年1月になってベールを脱いだ。初戦は頭差の2着。2走目はコンマ2秒差の3着。3走目はコンマ3秒差5着と常に上位争いに加わっているが、勝ち切れなかった。

デビュー4戦目の今回は5番手追走。内でじっと脚をためて、直線で抜け出しを図るも、他馬をさばくのに時間がかかった。それでも最後は最内から鋭く伸びて、2着を首差退けて未勝利突破を果たした。勝ち時計は1分33秒9。

戸崎騎手は「返し馬から能力は感じていました。走りがちょっと左に行く感じで、直線でも行きたいところに行けない感じでしたが、最後は力で勝ってくれました」と話した。