凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月1日=パリロンシャン)の有力候補で、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS2着から直行するウエストオーバー(牡4、R・ベケット、父フランケル)は順調な調整を続けているようだ。

昨年は英ダービーで不完全燃焼の3着に敗れた後、愛ダービーを7馬身差で圧勝。キングジョージ6世&クイーンエリザベスSは1番人気で5着に敗れ、凱旋門賞は6着だった。今年は始動戦となったドバイシーマCでイクイノックスから3馬身半差の2着。欧州に戻ると、コロネーションC2着、サンクルー大賞1着、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSでフクムの頭差2着。G1で安定した成績を残している。

ウエストオーバーは15日にソールズベリー競馬場でレースコースギャロップ(追い切り)を行ったと伝えられており、23日、レーシングポスト電子版は管理するベケット師のコメントを紹介。師は「先週金曜のソールズベリー競馬場は(追い切りが)うまくいきましたね。昨日(22日)はビーチに行きました。これも良かったです。体調は良好で、ヘイリング島のビーチに来るのはこれが3回目か、4回目ですね」と話している。

SNSには陣営が撮影したウエストオーバーの動画がアップされており、英国南部のヘイリング島にある海岸で波打ち際を歩く姿が確認できる。師は「彼は元気いっぱいなので、合っているんです。彼のエッジを取り除いてくれます」と海岸調教による精神面のリフレッシュ効果を伝え、馬場状態について問われると「ドバイは速い馬場でしたし、キングジョージはグッドトゥソフトでした。彼はすべてに対応できます」と自信を見せている。