【39代木村庄之助 定年会見全文】今日を最後に装束を着ることはないと思います

立行司、39代木村庄之助(64=九重)が10月5日、東京・両国国技館で退職会見を行いました。

1977年九州場所で初土俵を踏んでから49年。10月30日の誕生日の前日をもって、定年退職となります。記者会見の全文をお送りします。

大相撲



◆木村庄之助(きむら・しょうのすけ)本名・洞澤裕司。1961年(昭和36年)10月30日生まれ、東京都府中市出身。元横綱北の富士の井筒親方に「行司になりたい」と手紙を書いて入門。16歳だった1977年九州場所初土俵。2000年春場所から、番付の書き手の助手を務めた。2007年九州場所から戦後7人目の番付の書き手となり、2023年初場所まで務めた。2024年秋場所から42代式守伊之助、2025年初場所から39代木村庄之助を襲名した。


引退会見を行う立行司の木村庄之助(撮影・小島史椰)

引退会見を行う立行司の木村庄之助(撮影・小島史椰)

西岩親方(元関脇若の里)ただ今より39代木村庄之助の定年会見を行います。初めに本人よりご挨拶があります。

庄之助39代木村庄之助です。9月場所を最後に、10月29日を持ちまして定年退職いたします。

皆さま、長い間お世話になり、ありがとうございました。

西岩親方それでは、代表質問に移ります。NHK佐藤アナウンサーよろしくお願いします。

大の里の土俵入りに臨む立行司の木村庄之助(撮影・小島史椰)

大の里の土俵入りに臨む立行司の木村庄之助(撮影・小島史椰)

―NHK佐藤です。まず私から代表質問させていただいて、その後、各社の皆様からご質問があると思いますが、どうぞよろしくお願いします。

庄之助はい、よろしくお願いします。

―まずは、49年間の行司人生、お疲れ様でごさいました。

庄之助ありがとうございます。

―今日をもって務め上げられるわけですけれども、今の率直な思いから教えてください

庄之助まだ実感がわいてないという状態でして、9月場所も普通通り勤めて、今日もこの場で明治神宮の参拝、土俵入り、そして今日の相撲に勤めることになりまして、実感というのは、今日終わってから巡業出る人はみんなバスに乗って巡業地に行くんですけど、私はうちに帰る、そのころには実感が湧いてくると思います。

―一言ではなかなか言い表せないかと思いますけれども、どんな49年間と思いますか

庄之助あんまりそういう、特にないんですけども、ただ、長くやってきたなという感じです。

―入ったころは、こうして庄之助として終えられるということはイメージされていましたか

庄之助もう長い仕事ですから、まずそこまでは想像していませんでした。

―こう、どういう段階を経て今に至っていますか

庄之助十両に上がって、それから幕内、三役ですか。とにかく長くて、1日1日を大事に勤めていくっていうことでやってきました。

横綱土俵入りする大の里(撮影・小島史椰)

横綱土俵入りする大の里(撮影・小島史椰)

―特にここ2年間は立行司として勤められました。この2年間というのはいかがでしょうか

庄之助やはり土俵上ではやってることはほとんど変わらないんですけども、この責任の重さですか。それは特に感じました。土俵上だけではなく、普段の私生活だとか、そういうことも他の後輩たちのお手本にならなければいけないということで、そういう意味では本当に責任の重い2年間でした。

―やはりそれまでとは全く違った。重圧がおありだった

はい。

―その中で特に、普段の生活でも結構ですし、何か心がけていらしたことは

庄之助いえ、特に変わらないです。三役の時も幕内の時も同じように生活してきましたので、そういう特に意識したりはしませんでした。

―行司さんというのは本当に様々な、多岐にわたる仕事がおありだと思いますけれども、土俵上の裁きにおいて心がけていることとか見極めると意識されていることってございますか

庄之助まず、行司というものは、両力士が土俵に上がってから勝負がついて、礼をして、勝ち名乗りを受けて下がっていく、ここまでのものを、最後の土俵上の責任者ですので、ただ勝負を見てるだけじゃなくて、そういうとこですね、その責任という自覚をもって努めてきました。

明治神宮奉納土俵入りに臨む大の里、露払いは一山本、太刀持ちは高安、行司は木村庄之助(撮影・小島史椰)

明治神宮奉納土俵入りに臨む大の里、露払いは一山本、太刀持ちは高安、行司は木村庄之助(撮影・小島史椰)

―1番1番おそらく同じようなお気持ちでなさっていたのかと思いますけれども。思い出に残る1番は

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スポーツ

佐々木一郎Ichiro Sasaki

Chiba

1996年入社。特別編集委員室所属。これまでオリンピック、サッカー、大相撲などの取材を担当してきました。X(旧ツイッター)のアカウント@ichiro_SUMOで大相撲情報を発信中。著書に「稽古場物語」「関取になれなかった男たち」(いずれもベースボール・マガジン社)があります。