アメリカ競馬の祭典「ブリーダーズカップ」の枠順抽選が現地30日に行われ、BCクラシック(G1、ダート2000メートル、日本時間11月5日=サンタアニタ)の枠順が確定した。同時に主催者による想定単勝オッズ(モーニングライン)も発表されている。

モーニングラインで1番人気となったのはパシフィッククラシック覇者のアレイビアンナイト(牡3、B・バファート、父アンクルモー)で、4・0倍に設定された。ファビアン・プラ騎手とのコンビで、13頭立て12番枠からスタートする。

管理するのは14年バイエルン、15年アメリカンファラオ、16年アロゲート、20年オーセンティックでBCクラシック4勝を挙げている百戦錬磨のボブ・バファート調教師(70)。1番人気の評価には驚きつつも、枠順については「いい枠順ですよ。了解しています。(枠順抽選は)自分の力でどうにもならないことなので、何も心配していません。私はひどい枠順から勝ったこともあるし、いい枠順から負けたことだってあるんだから。少なくともラチ(レール)に近い方ではなかったね」と余裕のコメントだ。過去4勝はいずれも3歳馬で挙げている。

モーニングラインで2番人気となったのは、3冠最終戦のベルモントSとトラヴァーズSでG1を連勝中のアルカンジェロ(牡3、J・アントヌッチ、父アロゲート)。単勝4・5倍となっている。ハビエル・カステリャーノ騎手とのコンビで1番枠からスタート。未勝利戦から4連勝中で勢いに乗っているが、気になるのは状態面か。「デイリーレーシングフォーム」電子版によると、日曜と月曜は馬場入りしておらず、管理するアントヌッチ師は左後肢に熱感があったため、引き運動のみを行ったと説明している。

主催者想定オッズは3歳馬2頭に次ぐ3番人気タイとして、ホイットニーSを快勝したホワイトアバリオ(牡4、R・ダトロージュニア、父レースデイ)とドバイワールドカップ覇者で日本調教馬のウシュバテソーロ(牡6、高木)に単勝5・0倍の評価を与えている。