今朝も美浦は素晴らしい天気でした。エリザベス女王杯の1週前追い切りで気になったのは、ライラック。阪神開催の昨年は12番人気で2着同着。今年は京都が舞台になりますが、前走の府中牝馬Sは久々に好位からの競馬で3着に好走し、あの形の競馬が今回もできるなら…。来週の直前の気配もしっかり見たいと思います。

今週の競馬で楽しみなのが、土曜東京4Rの新馬戦(ダート1600メートル)を予定しているアッシュルバニパル(牡、田中博)。春にトレーナーが「素晴らしい馬を預けていただくことになりました」と話していた馬です。

3月に米国で行われたOBS(オカラ・ブリーダーズ・セール社)マーチセールでノーザンファーム(吉田勝己氏の名義)が105万ドルで落札したアロゲート産駒。トレーニングセールで買われた馬なので、動きが良かったのはもちろんですが、血統も強烈。昨年デビューした1歳上の全兄ケイヴロックはデビュー戦、G1デルマーフューチュリティ、G1アメリカンファラオSで3連勝。4戦目のBCジュベナイルが2着という馬でした。

米国の3冠競走で期待されたお兄さんは残念ながら今シーズンは走ることがかなわず、ヘルニアの手術後に蹄葉炎を発症し、8月に安楽死の処置が取られたことが発表されています。

16年のサンタアニタパークで、アロゲートがBCクラシックを勝つ姿を見ました。粘り込みをはかるカリフォルニアクロームと直線はマッチレースの様相。大歓声の中、トラヴァーズS圧勝で一躍スターダムにのし上がった芦毛馬が名手マイク・スミスを背に力強く、2歳上のライバルを差し切り、ダートの現役最強馬をアピールした瞬間でした。

喜びを爆発させる勝者と、夕日に向かって厩舎地区の方へ引き揚げていく敗者…、惜しみなく送られた拍手。いつまでも記憶に残る名勝負でした。アロゲートは翌年のドバイワールドカップでとんでもない追い込みを決めた後、輝きを失ってしまいましたが、素晴らしい名馬だったことは間違いありません。7歳で急死してしまったため、産駒は3世代のみで、この2歳世代が早くもラストクロップということになります。

アッシュルバニパルの今朝の追い切りは、美浦ウッドでモレイラ騎手を背に6ハロン79秒8の好時計。ポテンシャルはかなり高そうです。今週末、無事にデビューし、お兄さんのような活躍、お兄さんを超えるような活躍をしてくれれば、そして、いつか、お父さんのようにBCクラシックを走るようになれば…。そんな夢を託したくなる存在です。

今年のブリーダーズカップ諸競走の発走予定時刻はすでに発表されていますが、「あれ?」となったのが、競走順。アメリカ競馬に造詣の深いある調教師も「クラシックが最後じゃないんですね」とおっしゃってましたが…。4日のサンタアニタパーク競馬場は12レースが組まれていて、メインのBCクラシックは9R。例年、BCクラシックはその日の最終レースか、その1つ前のレースになることが多いので、今年はだいぶ早いなあ、と。欧州だと、4Rあたりにその日のメイン競走が組まれるのが普通なので、レース順というのは、国や地域の特色でもあります。JRAは基本的に1日12レースで11Rがメイン競走になっていますが、今月末に行われるジャパンCは東京12R。自分はどちらかというと、最後がメイン競走で終わるのが好みです。

サンタアニタパークは火曜朝から検疫の終わった欧州勢が馬場入りを開始した様子。大挙したバリードイル(エイダン・オブライエン厩舎)の隊列は見事です。各競走でスクラッチする馬が多く出ていますし、どの馬も無事に調整が進むことを願っています。

JBC、BCの予想でうんうんと、頭を悩ませる水曜の夕方です。