1番人気ミスカッレーラ(川島正)が直線で抜け出し、デビュー3連勝で重賞を初制覇した。勝ちタイムは1分44秒0。このレースは御神本訓史騎手(42)が19年ブロンディーヴァ以来4年ぶり4勝目、川島正一調教師(54)は初制覇となった。

逃げたテルオールの2番手を追走。道中は淡々と流れ、4角で迫ってきたアメリアハートに並ばれそうなシーンもあったが、3/4馬身差で振り切った。初騎乗の御神本騎手は「ペースも落ち着いていい流れ。4コーナーまで息も入った。追ってからちょっとフワッとしたけど、2着馬が来てからもうひと伸び。スケールの大きさを感じました」と素質を高く評価していた。

川島正師は「休み明けなのでこんなものかな。まだ子ども。年が明けてからどれぐらい成長してくれるか楽しみ」と期待十分。次走は12月31日大井の東京2歳優駿牝馬(S1、1600メートル)の予定だ。【牛山基康】

◆ミスカッレーラ▽父 シニスターミニスター▽母 スリーメロディー(ネオユニヴァース)▽牝2▽馬主 (有)辻牧場▽調教師 川島正一(船橋)▽生産者 辻牧場(北海道浦河町)▽戦績 3戦3勝▽総収得賞金 2000万円▽馬名の由来 敬称+レース(スペイン語)。牝馬の競走馬。

<アメリアハート=2着>小野騎手 上手に走ってくれて、この馬のベストは尽くせたと思います。勝ち馬が強かった。

<スピニングガール=3着>吉原騎手 初コースでも力のあるところを見せてくれました。スムーズならもう少し際どい競馬になったと思う。

<ボレロオブソロウ=4着>今野騎手 レースが上手で、そつなく回ってこられました。絶好調という状態じゃなくても、これだけ走れるのが分かった。

<クロスレイジング=5着>藤本騎手 もともと乗りやすいし対応力がありますね。展開の助けは欲しいけど、このあたりでもやれる実力がある。