香港のシャティン競馬場では香港国際競走(HKIR)へ向けた地元の前哨戦が3レース行われた。

香港スプリント(G1、芝1200メートル、12月10日=シャティン)の前哨戦、ジョッキークラブスプリントはラッキースワイネス(セン5、K・マン、父スワイネス)が制し、昨年に続く連覇を果たした。鞍上はザカリー・パートンで勝ちタイムは1分8秒42。逃げ粘るビクターザウィナーをゴールで首差とらえた。

ラッキースワイネスはこれで通算20戦14勝。昨シーズンはジョッキークラブスプリントで重賞初制覇を果たし、香港スプリントは1番人気(JRAの海外馬券発売)の評価を受けたが、まさかの6着。その後は4月のチェアマンズスプリントプライズ(JRAの海外馬券発売で単勝1・2倍の1番人気)などG1・3勝を含む重賞6連勝でシーズンを終了し、22~23年シーズンの香港最優秀スプリンター&最優秀4歳馬に選出されていた。今季初戦のハンデ戦、前走G2プレミアボウルと2戦連続で2着に敗れていたが、シーズン3戦目で本番へはずみをつける勝利となった。騎乗したパートン騎手は「彼はいい仕事をしました。ベストの状態に戻りつつあります。まだそこまでの状態にはないけど、今日はいい方にステップできたので、次はもっと良くなる必要があります」とコメントしている。

昨年の香港スプリント覇者ウェリントン(セン7、J・リチャーズ)は3着。6月にロイヤルアスコット開催(英国)のクイーンエリザベス2世ジュビリーSへ遠征(10着)し、今回が帰国初戦だったが、こちらも本番へ向け、上々の内容だった。