今週の日曜東京メインは国内外の強豪が集結するジャパンC(G1、芝2400メートル、26日)が行われる。
天皇賞・春での競走中止から復帰初戦の前走オールカマーで2着となったタイトルホルダー(牡5)を管理する栗田徹調教師(45)が共同会見に出席。G1・4勝目を目指し、意気込みを口にした。一問一答は以下の通り。
-最終追い切りの意図は
栗田師 先週から横山和生騎手が乗ってくれて感触をつかんでくれましたけど、先週は全体的に時計を出させてもらって、その流れから今週は当該週になりますのであまりやりすぎず、という指示の下で和生騎手に先週からの感触をつかんでもらった感じです。
-動きの印象は
栗田師 ちょっと前半は前進気勢が強かったですが、ジョッキーはしっかりと折り合いはついていました、ということでした。しまいまでしっかりと無理せず時計が出たので、先週からは良くなっていると思います。
-ジョッキーとの話は
栗田師 先週から少し良くなっているけども、まだまだ改善する箇所はあるということで短く話をしました。この後しっかりと話をしたいと思います。
-前走の復帰戦は慎重に運んできた
栗田師 本当に春はああいう結果になってしまって多くの方の心配の声を聞きましたし、自分たちもショックを受けましたけど、馬が無事に帰ってきてくれて、ひと夏を越してオールカマーでは調整は難しかったです。坂路が封鎖されていましたし、時期的にも少し暑い時期に差しかかっていたので。そういうことも考えて注意しながら調整させてもらいました。勝った馬は強かったですけども、この馬らしい競馬ができたと思って、馬の底力を再認識させられる走りだったと思います。
-今回の中間は
栗田師 近郊に放牧に出させてもらって、そこでは心身のバランスが取れているということで自分でも確認してその様子がうかがい知れまして、トレセンに入ってきた様子も、その時には坂路もオープンしていたのでこの馬のスタイルで調整させていただきました。
-前走前と今回では気持ちが違う
栗田師 そんなに変わっていないですけども、よくはなっているなというのと同時に春のこともありますので慎重にならざるを得ないという対極で調整させてもらっているところです。
-久しぶりの東京コース
栗田師 ダービー以来の左回りということで多くの方が心配されていると思いますが、長い距離を使うとたまたま右回りだったものですから、多少左右差はあるにしてもダービー、東スポ杯とそんなに大きな崩れはしていないとみていますし、近走走りのバランスも少しずつよくなってきていると思いますので、その辺の対応はできると思います。
-ジャパンCへの思いは
栗田師 ジャパンCは世界の名馬が集まるレースで作られたレースでありますし、歴代の勝った馬を見てもそのまま種牡馬としての成績も優秀で、このレースに管理馬を出走させられることは調教師、厩舎の従業員も含めて冥利(みょうり)に尽きるのかなと思っています。
-どんなパフォーマンスが理想か
栗田師 宝塚記念を勝った時の状態というのはこのチーム、騎手、自分、スタッフを含めてしか分からない。そのような時の状況に少しでも近づけて大きな舞台に立たせてあげたいという気持ちはあります。
-他に同型馬がいる
栗田師 そういう同型馬の存在は宝塚記念の時もありましたし、競馬はそういうものだと思っていますので、1つしか引き出しがないというのは不利な条件になると思いますし、そういう馬がいても競馬だと思うので、当日ゲートを出た感じで和生騎手と呼吸を合わせて走ってくれればと思います。
-ファンへメッセージ
栗田師 いつも応援本当にありがとうございます。この馬は人気もあり、多くのファンの方々からお手紙をいただいて本当に感謝しています。春はご心配をかけましたけどここまで順調に来られました。盛り上がるジャパンCという舞台で期待に応えられるように厩舎はここまでやってきました。強い馬が何頭もいますので、当日、足を運んでいただいて、背中を押していただけるように応援よろしくお願いいたします。