単勝1番人気のウインマーベル(牡5、深山)がゴール前で差し返す勝負根性を見せ、昨年2着のリベンジを果たした。勝ちタイムは1分19秒7で重賞は4勝目。今後は優先出走権を得た安田記念を含め、馬の状態を見てオーナーと協議の上で判断される。

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前に出られた瞬間、負けん気の強いウインマーベルの闘志がさらにヒートアップした。レッドモンレーヴの強襲を受け1度は先頭を譲ったが、松山騎手のステッキが入ると諦めることなく最後の力を振り絞った。

「いったんかわされたんですが最後はしぶとく差し返してくれて、マーベルが最後までしっかり頑張ってくれました。手応え良く、追ってからの反応も良かったですし強い競馬だったと思います」。鞍上は相棒の芯の強さに改めて感服した。昨年半馬身差で勝利を許した相手へのリベンジを見事に果たしてみせた。

22年5月から約1年7カ月、勝利が遠のく時期もあったが昨年末から重賞3勝と充実をたどる。以前は調教で集中できない面もあったが、近走は別馬のように前向きさが出てバリバリとハードなメニューをこなせるようになっている。鞍上は「2着が多かったのですが、勝ち切ってくれて成長を感じます。まだまだこれからやれる馬です」とさらなる飛躍に太鼓判を押した。深山師も「本当の力負けはあまりない馬ですし、まだ奥がありそうです」とさらなる飛躍を見込む。悲願のG1タイトル獲得へ、今は着々と足場を固める。【井上力心】

◆ウインマーベル ▽父 アイルハヴアナザー▽母 コスモマーベラス(フジキセキ)▽牡5▽馬主 (株)ウイン▽調教師 深山雅史(美浦)▽生産者 コスモヴューファーム(北海道新冠町)▽戦績 23戦7勝▽総獲得賞金 3億8246万9000円▽▽主な勝ち鞍 22年葵S(G3)、23年阪神C(G2)、24年阪急杯(G3)▽馬名の由来 冠名+驚くべきこと

◆京王杯SC優勝馬の同年安田記念V グレード制導入の84年以降で7頭いて、直近は05年アサクサデンエン。京王杯SC1着馬に安田記念の優先出走権が与えられるようになった14年以降は連勝馬は出ていない。