日曜中山メインはクリスマスイブ決戦の有馬記念(G1、芝2500メートル、24日)が行われる。

昨年のダービー馬ドウデュース(牡4、友道)に騎乗する武豊騎手(54)が共同会見に出席。ケガから先週復帰して臨む大一番への意気込みを語った。

一問一答は以下の通り。

-先週ケガから復帰を果たした。今の気持ちは

武豊騎手 久々のレースだったけど、思っていたよりも違和感なく乗れました。やっぱり競馬に乗っているといいなと思いました。ファンの方からも心配していただいたり、励ましてもらったりしていましたし、なんとか1日でも早い復帰を、と思っていました。まだ勝っていないので、早く勝ちたいです。

-ドウデュースの秋2戦は乗り替わりとなった

武豊騎手 天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念の秋3戦は早くから決まっていましたので、すごく楽しみにしていました。天皇賞・秋のレース当日にケガをしてしまったんですが、テレビで応援していました。当初はジャパンCに間に合う予定だったんですが、長引いてしまって…。有馬記念はなんとか乗りたいなという気持ちでリハビリしていました。

-復帰へのモチベーションはドウデュースの存在が大きい

武豊騎手 そうですね。昨年、一緒にダービーを勝つことができましたし、頼もしいパートナーです。支えになっている馬ですね。

-1週前追い切りの感触は

武豊騎手 天皇賞・秋の1週前追い切り以来の騎乗となりましたが、相変わらずいい動きをする馬だなと。状態は良さそうです。天皇賞・秋前も動きは良かったんですが、今思えば、少しまだ重さもあったのかなと思います。その後は、厩舎スタッフから使って良くなっていると聞いていましたし、先週は確かにいい動きでしたね。

-レースに向けて

武豊騎手 ドウデュースと有馬記念に出られるというのは、ワクワクします。

-6年ぶりにクリスマスイブ決戦となる。

武豊騎手 たまたまでしょうけどね(笑い)。ディープインパクトで勝った時も、キタサンブラックで勝った時も、12月24日だと周りから聞いて知りました。ああ、今年もそうか、という感じです。

-中山コースは皐月賞以来。距離も含めてポイントは。

武豊騎手 中山コースは過去2回走って、2、3着と結果は出せていないんですけど、当時よりは力をつけていますし、決して右回り、小回りが苦手というわけではないので、それほど気にしなくてもいいのかなと。距離も2400メートルでダービーを勝っている馬なので、大丈夫だと思います。

-イクイノックスはいないが、G1馬8頭とすごいメンバーがそろった。

武豊騎手 そうですね。イクイノックス以外の強い馬が全部出てきたという感じがしますけど、有馬記念ですからね。大一番ですから。目標のレースだと思います。

-レースに向けて陣営と話は

武豊騎手 レースに関しては、まだそこまで話していないです。僕自身、何度も乗っている馬ですし、枠順、馬場状態がわかってから、より深く考えたいな、と思います。

-枠順に関して

武豊騎手 いい枠が当たればいいですが、レースに行っての戦法が少ない馬ではないので、どこが当たっても大丈夫かな。

-有馬記念で復活へ

武豊騎手 昨年、一緒にダービーを勝てたんですけど、凱旋門賞で悔しい思いをしたり、京都記念は勝ったんですけど、ドバイではレースに出ることもできませんでした。ともに苦しい思いをしてきている馬ですし、今回でそれを全て晴らせたらという思いは強いです。

-意気込みを

武豊騎手 馬の方も状態はいいと聞いていますし、僕自身も先週復帰できて、“ひとたたき”して、今週は僕自身も良くなっていると思うので(笑い)、いよいよ大一番という気持ちです。必ずいいレースをしたいです。

-追い切りで変化を感じるところは

武豊騎手 デビュー当初と比べると全てが力強くなっていますし、比較にならないくらい馬が良くなっています。細かい部分でこの秋いいなと思うところは、左手前を直線向いてすぐに出してくれるところです。そこは今回、右回りの中山というところを考えると、いいなと思いますね。以前は右手前ばかり出して、左手前を出したがらないところがあったけど、今はそれがないです。それはいいですよね。