3番人気ランリョウオーが直線の追い比べを頭差しのぎ、重賞5勝目を飾った。時計は2分52秒9(重)。金盃は本橋孝太騎手(35)が初勝利、小久保智調教師(52)は昨年のカイルに続く連覇となった。

2番手追走から2周目3角で先頭へ。そこからは並んできた1番人気セイカメテオポリスとの争いが続いた。本橋騎手は「ランリョウのいい時の勝負根性を出してくれたので、なんとか踏ん張ってくれと追っていました」。追ってくるライバルに対し、内で懸命に抵抗。最後まで抜かせなかった。「昨年は2着が多かったけど、幸先よくスタートを切れたので、今年はやってくれると思います」と鞍上の期待はさらに膨らむ。「持ってくれとしか思っていなかった」という小久保師は「だいぶ年を重ねてきたので、交流とかも狙っていきたい」とローテを模索。幅広い距離で活躍する浦和の6歳が、今後も存在感を示し続ける。【渡辺嘉朗】

◆ランリョウオー ▽父 パイロ▽母 ファビラスタイム(シンボリクリスエス)▽牡6▽馬主 糸井政三▽調教師 小久保智(浦和)▽生産者 桜井牧場(北海道新ひだか町)▽戦績 28戦12勝▽総獲得賞金 1億9990万円▽主な勝ち鞍 21年雲取賞(S3)、22年大井記念(S1)、東京記念(S1)、23年ブリリアントC(S3)▽馬名の由来 蘭陵王。中国の王号。

●勝負服

〈セイカメテオポリス=2着〉吉原騎手 悔しい。こちらも伸びてはいるけど、手応えが五分。勝負には負けたけど、今日の馬場を考えて早めに行ったのは正解だったと思う。

〈ミヤギザオウ=3着〉桑村騎手 位置取りは理想通り。前回行かせた分、ハミがかりも良かった。3、4コーナーで前2頭と離れた分、3着になったかな。

〈カイル=4着〉御神本騎手 馬は元気になっていた。いい感じで走ってくれた。このまま復調したのを維持してほしい。

〈ドスハーツ=5着〉矢野騎手 外々を回される分もあったので、ロスなく運べていれば。内容は良かった。長距離なら楽しみ。