21年目の川田将雅騎手(38)が史上9人目のJRA通算2000勝を達成した。1番人気ハードワイヤード(牡4、加藤征)に騎乗して勝利。現役では武豊、横山典、柴田善に次ぐ4人目の大台に到達した。

川田騎手 無事に今週中にたどり着くことができて良かったと思います。昨日今日と東京に参戦させていただき、昨日からすごい期待を感じてはいたのですが、勝ち切ることができぬまま、今日のこの最終まで時間がかかってしまいまして、とはいえ、こうやって勝たせていただけたことで、皆さんに喜んでいただく時間になったということもありがたく思います。年平均で100勝させていただかないと、ここまでたどり着いてない数字ですので、それだけたくさん有力馬ばかりに乗せていただいて勝たせていただけたということを、本当に心からありがたく思いますし、たくさんの馬たちが頑張ってくれたおかげで、この数字を積み重ねることができましたので、負けた馬も含め、本当に多くの馬たちに感謝したいなという思いです。現役のジョッキーで僕より勝っていらっしゃるのが、柴田善臣騎手、横山典弘騎手、武豊騎手だけになりましたので、少しでもその先輩方に早く追いつけるように1つ1つを積み重ねてまいりたいなという思いです。日本人騎手の代表というつもりでここ数年頑張ってきましたので、ルメール騎手と競い合いながら、日本人騎手たちのレベルが上がっていることは間違いないですので、これからも良い背中を見せられるようにルメール騎手と良い戦いをしていけるように、僕自身頑張っていきたいなと思います。本当に2000勝までたどり着けたことをありがたく思いますし、こうして多くのお客さんに残っていただき、見守っていただき、本当にありがとうございます。来週再来週と、カタール、サウジアラビアと海外が続きますので、なんとか今日までに、という思いで、達成できたこともありがたく思いますし、また帰ってきましたら、日本での競馬を楽しんでもらいたいなと思いますが、この先のカタール、サウジアラビアに日本馬がたくさん行きますので、そこを応援していただけたらなと思います。ありがとうございました。

04年3月に安田隆厩舎所属でデビューして、JRA重賞は134勝、同G1は26勝を挙げている。22年には143勝で初のリーディングを獲得した。海外でも21年BCフィリー&メアターフ(ラヴズオンリーユー)や23年ドバイワールドC(ウシュバテソーロ)などを制覇している。

前日10日の東京で2勝を挙げて王手をかけ、この日の5鞍目、最終レースで節目の記録に到達した。

来週はカタール、再来週はサウジアラビアでの騎乗を予定しており、海外遠征前に弾みをつけるメモリアルVとなった。