今年の注目新種牡馬を紹介する。

グレナディアガーズ

父フランケル

母ウェイヴェルアベニュー(母父ハーリントン)

■けい養先 社台スタリオンステーション

■戦績16戦3勝

■主な勝ち鞍 20年朝日杯FS

■種付け料150万円

デビュー3戦目の未勝利を2歳コースレコードタイで勝った直後に臨んだ朝日杯FSでG1馬に。前半1000メートル通過が56秒9という超ハイラップの3番手を進み、そのまま押し切ってしまった。勝ち時計1分32秒3はレースレコード。高いスピード能力を示し、マイル以下の距離で活躍した。阪神Cでは21年1着、22年2着、23年2着と、3年連続で連対を果たした。父フランケルは14戦14勝。無敗でキャリアを終え、12年に獲得したレーティング140ポンドは今もなお、史上最高の評価となっている。

<社台SSの徳武英介場長>

意外にも父の産駒の勝ち距離の平均は9・55ハロン、祖父のガリレオが10・43ハロンです。フランケル産駒のマイル適性馬はとても貴重なのでは、と思っています。早い時期から古馬まで、高速スプリンター、マイラーのまま引退しております。重心が低く、きびきび歩く姿を目に焼き付けていただきたいです。BCフィリー&メアスプリント勝ち馬の母が英国に渡り、日本に来て、本馬を産みました。そして本馬がこの先日本でどのような活躍をするか、どのような物語を描き続けるか、ぜひご協力をお願いしたいと思います。

<現役時代に管理した中内田充正師>

現状の日本の競馬のスタイルに、この馬は合うのではないかなと思います。2歳の早い時期から結果を出してくれ、古馬になっても心身ともに成長してくれていましたので、早い時期から対応してくれる種牡馬の1頭なのかなと思います。種牡馬としてみなさまにサポートしていただければ、個人的にすごくうれしく思います。