米3冠競走の初戦、ケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル、4日=チャーチルダウンズ)を2日後に控えた2日、日本馬初制覇を期待されるフォーエバーヤング(牡、矢作)は元気いっぱいにキャンターでダートコースを1周半駆け抜けた。

馬場入りは日本馬3頭が一緒で、テーオーサンドニ、テーオーパスワードを引き連れ、フォーエバーヤングが先頭を歩いた。ケンタッキーダービーの公式X(旧ツイッター)アカウントの生中継番組では、この日の解説を務めた元ジョッキーのロージー・ナプラヴニク氏(36)が各国のゲートや馬場の違いを指摘しながらも、「とてもリラックスして歩けていますね。いいボディをしています」とフォーエバーヤングを評価した。

ナプラヴニク氏は女性騎手として史上初のケンタッキーオークス制覇(2勝)を果たし、12年のBCジュベナイルをシャンハイボビー、14年のBCディスタフをアンタパブルで勝利。11年にはパンツオンファイアとのコンビでケンタッキーダービー初騎乗(9着)。13年にはマイリュートとのコンビでケンタッキーダービー5着とプリークネスS3着(いずれも女性騎手の最高着順記録)の経験を持っている。

女性騎手で唯一、米3冠競走すべてに騎乗している名手は、番組終盤に自身の期待するケンタッキーダービーの5頭として、フィアースネス、キャッチングフリーダム、シエラレオーネ、トラックファントム、レジリエンスの名前を挙げている。